メニュー

歯周病の恐怖! 口臭につながる本当の原因と対策を徹底解説

[2024.06.12]

 

歯周病と口臭は深く関係しています。この記事では、歯周病による口臭の特徴や原因、口臭のチェック方法、そして歯周病の口臭を改善する治療法について、わかりやすく詳しく解説しています。口臭に悩まされている方は必見です。

 gum-disease-horror-the-real-cause-of-bad-breath-and-how-to-prevent-it

 

はじめに

 

口臭は誰もが気になる問題ですが、その原因の一つとして歯周病が挙げられます。歯周病は歯を失う危険もある深刻な病気であり、早期発見と適切な治療が重要です。そこで、歯周病と口臭の関係やチェック方法、治療法などについて詳しく解説したブログをご紹介します。

  1. 歯周病と口臭の関係

 

歯周病と口臭は密接に関係しています。歯周病は恐ろしい病気であり、歯を失う原因にもなります。もしいつもと異なる臭いを感じる場合は、それは歯周病が原因かもしれません。

歯周病とは

歯周病は、あごの骨が破壊されていく病気です。歯周病が進行すると、歯ぐきが下がり、歯と歯の間に隙間ができたり、歯の長さが増えたように見えたりします。

歯周病と口臭の関係

歯周病は口臭とも関係しています。歯周病の原因となる菌により、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物が発生します。この臭いは、腐った玉ねぎや腐った卵、生ごみなどの臭いに似ています。

口臭を予防するためには、歯垢や歯石をしっかりと除去し、歯周病の予防を行うことが重要です。口臭のチェック方法としては、息を吹き込んで臭いを嗅いだり、唾液の臭いを確認したりすることがあります。

歯周病の治療は口臭の改善にもつながります。歯垢や歯石の除去には歯科医院での清掃を受けることがおすすめです。また、歯周病は初期段階で気づかずに進行することもあるため、定期的な歯科検診も重要です。

以上が歯周病と口臭の関係についての説明です。もし口臭が気になる場合は、早めに歯科医院で相談することをおすすめします。歯周病の治療を行うことで口臭も改善され、口腔の健康を守ることができます。

  1. 歯周病の口臭の特徴と原因

 

歯周病による口臭は、他の口臭とは異なる特徴を持っています。以下にその特徴について詳しく説明します。

歯周病の口臭の特徴

歯周病による口臭は、いくつかの特徴があります:

  1. 食べ物が腐敗したような臭い:食べ物が腐っているような臭いが口臭として感じられます。
  2. 生ゴミのような臭い:生ゴミのような不快な臭いがすることがあります。
  3. 魚の生臭い臭い:魚の生臭い匂いが口臭として感じられることがあります。
  4. オナラのような臭い:オナラのような不快な臭いが口臭として感じられることがあります。
  5. タマゴや玉ねぎが腐敗したような臭い:タマゴや玉ねぎが腐敗したような臭いが口臭として感じられることがあります。

以上のような特徴的な臭いがする場合、歯周病が進行している可能性が高いです。口臭が強いほど、病状が進行していることを意味します。

歯周病の口臭の原因

歯周病の口臭は、主に歯周病の原因菌が放出する毒素によって引き起こされます。歯周病菌は、食べ物のかすや汚れなどに含まれるタンパク質を分解することで、揮発性硫黄化合物(VSC)と呼ばれるガスを生成します。

揮発性硫黄化合物にはいくつかの種類があり、それぞれの種類によって異なる臭いが生じます。主なガスの種類とその臭いは以下の通りです:

  1. メチルメルカプタン:腐ったタマネギのような匂いがする。
  2. 硫化水素:卵が腐ったような匂いがする。
  3. ジメルサルファイド:生ゴミのような匂いがする。

これらのガスが混ざり合って、歯周病特有の不快な臭いが発生するのです。

さらに、歯周病が進行すると、歯と歯茎の間にある歯肉溝(歯周ポケット)が深くなります。このポケットは酸素が少なく、汚れがたまりやすい環境となります。その結果、ガスの産生量が増え、臭いも強くなってしまいます。

ただし、人は自分自身の体臭には慣れてしまう性質がありますので、自分の口臭に気づきにくくなっています。他人からは強い臭いと感じられる場合でも、自分自身ではその臭いに気づくことができません。

以上が歯周病の口臭の特徴と原因についての解説です。次に、口臭の自己チェック方法について見ていきましょう。

  1. 口臭の自己チェック方法

 

口臭を自己チェックする方法はいくつかあります。以下では、簡単な方法をいくつか紹介します。

3.1 コップや袋を使ったチェック方法

口臭をチェックするためには、未使用のコップやビニール袋を使用する方法があります。以下の手順で行います。

  1. 未使用のコップやビニール袋に息を吹き込みます。
  2. 直後ににおいをかいでチェックします。

また、デンタルフロスを使用して鼻に近づけてみる方法もあります。

3.2 乾いた唾液のにおいをかいでチェックする方法

口臭をチェックするためには、乾いた唾液のにおいをかいでチェックする方法があります。以下の手順で行います。

  1. 手を洗って清潔にした状態で、舌の上や歯と歯ぐきの間を指で触ります。
  2. 指先についた唾液のにおいをかいでチェックします。

健康な方の唾液にはほとんどにおいはありません。もし唾液のにおいがあるようであれば、口臭がきつくなっている可能性があります。

3.3 口臭チェッカーを使ったチェック方法

口臭チェッカーは、視覚的に口臭レベルをチェックするためのツールです。以下の点に注意しながら使用します。

  • メーカーや機種によって価格は異なりますが、だいたい数千円ほどで購入できます。
  • 歯科医院や専門機関にあるチェッカーとは異なり、空気中のにおいにも反応してしまう場合があるため、正確なものばかりではありません。

3.4 細菌検査をする方法

歯周病治療を行っている歯科医院では、細菌検査を受けることができます。以下の点に注意しながら検査を行います。

  • 細菌検査は、採取した唾液や歯垢に含まれる歯周病菌の量を調べる検査です。
  • 主に2〜6種類の細菌の検出が可能といわれており、細菌検査の結果、歯周病の原因菌が多量に検出された場合は口臭が発生している可能性が高いでしょう。

これらの自己チェック方法を活用して、口臭の有無を確認してみてください。ただし、口臭のチェックはあくまで目安であり、正確な診断は歯科医院で行われるべきです。

  1. 歯周病の口臭を改善する治療法

 

歯周病による口臭を改善するためには、適切な治療法を選ぶことが重要です。以下では、歯周病の口臭を改善するための治療法を詳しくご紹介します。

4.1 歯垢や歯石の除去

歯垢や歯石は歯周病の主な原因の一つです。日常的な歯磨きやデンタルフロスでは十分に除去できないため、定期的なプロのクリーニングが必要となります。

  • 歯科医院でのプロのクリーニングにより、歯垢や歯石をしっかりと除去します。

4.2 フラップ手術

重度の歯周病の場合、フラップ手術が必要になることがあります。

  • フラップ手術では、感染した歯周組織を切除し、歯茎を縫合します。
  • この手術により、歯周病菌の活動を抑制し口臭を改善することができます。

4.3 歯周内科治療

フラップ手術が適さない場合や、手術を希望しない方には、歯周内科治療が考慮されます。

  • 歯周内科治療では、処方される薬を使用して歯周病菌を撲滅します。
  • 正しい薬の使用によって、口臭の改善が期待されます。

4.4 定期健診とセルフケアの徹底

歯周病の治療後も、定期的な健診とセルフケアが欠かせません。

  • 歯科医院での定期的な検診により、歯周病の進行を早期に発見し、適切な処置を行います。
  • 歯科医師から正しい歯磨きの方法や歯磨き粉の使い方を学び、自宅でのセルフケアを徹底しましょう。
  • 正しいケアによって口臭の改善につなげることができます。

以上が、歯周病の口臭を改善するための治療法です。ご自身の症状に合わせて歯科医院で相談し、最適な治療方法を選ぶことが大切です。

 

  1. 歯周病の口臭を予防するセルフケア

 

歯周病の口臭を予防するためには、日常のセルフケアが非常に重要です。以下に、歯周病の口臭を予防するためのセルフケアのポイントをご紹介します。

  1. 歯磨きのポイント

  • 歯ブラシは柔らかいものを選び、優しく軽く握ります。
  • 歯の表面を歯ブラシを歯に対して90度の角度であてて磨きます。
  • 歯と歯茎の境目や歯の隙間にも歯ブラシを45度の角度であてて磨きます。
  • 小刻みに振動させながら歯を磨きます。
  • 正しい磨き方で最低でも1日2〜3回、できれば食事ごとや入眠前の歯磨きを行います。
  1. 歯間ケアのポイント

  • 歯ブラシだけでは取りきれない歯間の汚れも、歯周病の原因となります。
  • 歯間ブラシやデンタルフロスを使用して歯間の歯垢を除去しましょう。
  • 歯間ブラシは、歯と歯の間に挟んで使用し、左右に細かく動かします。
  • デンタルフロスは、歯と歯の隙間に挿入し、左右に細かく動かして歯垢を取り除きます。
  • フロスの種類や使い方については、自分に合ったものを選びましょう。
  1. 歯磨き粉や洗口液の使用

  • 歯周病予防の薬効成分が含まれた歯磨き粉や洗口液を使用することで、歯周病菌の活動を抑制する効果が期待できます。
  • 歯磨き後に適量の歯磨き粉を使用し、洗口液を口に含んで20〜30秒程度すすぐようにしましょう。
  1. 定期的な歯のクリーニング

  • セルフケアだけでは取りきれない歯垢や歯石は、定期的な歯のクリーニングで除去することが必要です。
  • 歯科医院で行うPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)などの専門的なクリーニングで、歯垢や歯石、バイオフィルムをきれいに取り除くことができます。
  • クリーニングの頻度はお口の状態によって異なりますが、一般的には3ヶ月に1回が目安とされています。

以上が、歯周病の口臭を予防するセルフケアのポイントです。定期的な歯科の診断と治療と併せて、こちらのケアをしっかりと行うことで口臭の改善や予防につながるでしょう。口臭にお悩みの方は、歯科医院での相談をおすすめします。

まとめ

歯周病は口臭の大きな原因となっています。適切な治療と定期的な歯のケアを行うことで、口臭を改善し、健康な口腔環境を維持することができます。日頃から正しい歯磨きや歯間清掃、定期的な歯科検診を習慣づけ、歯周病の予防に努めましょう。歯周病による口臭が気になる方は、早めに専門の歯科医院で相談することをおすすめします。

 

よくある質問

歯周病と口臭はどのような関係にあるのですか?

歯周病は口臭の主な原因の1つで、歯周病の進行に伴い、口臭が強くなる傾向にあります。歯周病菌が放出する揮発性硫黄化合物が、腐敗臭のような口臭を生み出すのです。

歯周病の口臭の特徴はどのようなものですか?

歯周病の口臭は、腐った食べ物のような不快な臭いが特徴的です。腐敗したタマネギや卵、生ごみ、魚の生臭い匂いなどがします。この強い臭いは、歯周病が進行しているほど顕著になります。

自分の口臭を簡単に確認する方法はありますか?

未使用のコップやビニール袋に息を吹き込んでにおいをかいだり、乾いた唾液の匂いを確認したりする簡単な方法があります。また、専用の口臭チェッカーを使用するのも1つの方法です。

歯周病の口臭を改善するにはどのような治療が必要ですか?

歯垢や歯石の除去、フラップ手術、歯周内科治療などが口臭改善につながります。また、定期的な歯科検診とセルフケアの徹底も重要です。歯科医と相談しながら、最適な治療法を選択することが大切です。

この記事を監修した人
山崎 英彦

札幌 歯周病・予防歯科 院長
歯周病治療および予防歯科を重視し、口腔の健康を目標とした治療を心がけています。

  • 日本歯周病学会指導医
  • 日本臨床歯周病学会指導医
  • 日本糖尿病学会協力歯科医
  • 日本歯周病学会認定研修施設

プロフィールはこちら

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME