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歯周病が悪くなると

1,歯周病とはどんな病気?

歯周病とは、歯の周囲に付着したプラーク(歯垢)が歯と歯肉の隙間に入り込み、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。

プラークには非常に多くのバクテリアが含まれていて、そのバクテリアの出す毒素が歯肉に炎症を起こし、そして歯を支えている様々な組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)を溶かすのです。歯肉が腫れる、歯肉から出血する、口臭が気になる、歯がグラグラするなどの症状があれば歯周病にかかっている恐れがあります。

歯を失う大きな原因として挙げられるのは、虫歯と歯周病です。虫歯は現在では減少の一途をたどっていますが、歯周病は日本人が歯を失う原因の第1位となっています。日本では成人の約80% が感染もしくは予備軍とされているほど。

しかし、虫歯の知識はあっても、歯周病について「よくわからない」という方がほとんどではないでしょうか?

現在、虫歯は治療技術の進歩によって減少の一途をたどっています。一方、歯周病はというと、その患者数は増加しています。日本人の成人の約8割が患者もしくは予備軍とされ、最近では小学生の約3割が歯周病の一歩手前の症状「歯肉炎」になっているとされています。

歯周病は「生活習慣病」であり「国民病」であることを、私たちはもっと強く認識することが必要です。実際に歯を失う原因の第1位となっていますので、軽視してはいけません。当院では、歯周病にてご来院いただいたすべての方に、歯周病のお話をさせていただいています。

このように当院では、お口の健康維持のために歯周病についてご説明し、注意を促すことから始めています。

2,歯周病は成人の8割がかかっていると言われています

1.ほとんどの大人がかかっている歯周病

35~44歳の人ではおよそ81%、45~54歳では85%の人が歯周病にかかっています。

つまり、ほとんどの大人が程度の差はあっても、歯周病にかかっているといっても過言ではありません。

歯周病は、口内の細菌が歯垢という膜状の物質を形成し、歯と歯茎の境目の歯肉溝にたまることが原因となります。初期段階ではほとんど症状がありません。そのため、歯科医院での定期的な歯科検診が大切です。歯科医師は、歯周病の初期段階を発見し、適切な治療を行うことができますできます。

歯周病を予防するためには、正しい歯磨きやフロスの使用、定期的な歯科検診が必要です。また、健康的な食生活やタバコの禁煙など、生活習慣の改善も大切です。

歯周病にかかってしまった場合は、歯科医師による適切な治療が必要です。歯周病の進行を止め、歯を守るためには、歯科医師の指導のもとでの正しい歯磨きや、必要ですに定期的に応じた歯周ポケット洗浄や歯肉切除手術などの治療が必要です。

2.歯周病は感染症です

人は母親の胎内では無菌ですが、成長、発育過程で菌の感染を受けます。歯周病の直接の原因はこのようにして感染した細菌です。これが増殖しプラーク(歯垢)となります。

歯周病は、口腔内の細菌が繁殖し、歯や歯茎の周囲の組織に炎症を引き起こし感染症です。歯垢や歯石が歯や歯茎に付着している場合、細菌が増殖し、歯周歯周病は、口臭や歯茎の出血、膨張、歯の動揺、歯肉縁離、歯周ポケットの形成などの症状を訴え、歯の喪失や全身疾患の発生につながります。

歯周病は、口腔内の細菌の種類や量、宿主の免疫状態、喫煙習慣、ストレス、栄養状態など、様々な要因が影響します。 特に、免疫機能が低下している人や糖尿病患者などまた、妊娠中の女性には、ホルモンバランスの変化により歯周病の発生リスクが高くなることが知られています。

3.歯周病と全身疾患との因果関係がとりだたされるようになってきました

歯周病は、進行すると歯ぐきが炎症を起こし、歯周病菌が口腔内から血流に乗って体内の他の部位に移動し、全身疾患の原因となります。

最近の研究では、歯周病と全身の疾患の間は相互関係があることが示されています。 特に、糖尿病、心臓病、脳卒中、肺炎、妊娠合併症などの疾患との関係が報告されています。

糖尿病と歯周病の関係については、糖尿病患者の歯周病発症率が高いことが報告されています。 歯周病は糖尿病悪化のリスクを高めることがあり、逆に、糖尿病の治療が歯周病の改善に効果がみられることもあります、心臓病と歯周病の関係については、歯周病の治療が心臓病のリスクを低下させることが示唆されています。炎症が心臓病を悪化させる原因のひとつになることが考えられています。

さらに、脳卒中や肺炎、妊娠合併症と歯周病の関係についても研究が進んでいます。妊娠中の女性が歯周病にかかると、早産や低体重児のリスクが高まることが報告されています。

中・重度の歯周病の妊婦は早産の危険性が7.5倍。しかも歯周病は飲酒や喫煙よりリスクが高く、早産の最大の危険因子となっています糖尿病の患者様は以前より歯周病になりやすいとされています。また、歯周病が原因で血糖値のコントロールが難しくなってしまいます。歯周病ではない方に比べて、致命的な心臓発作を起こす危険性が2.8倍、喘息や肺炎などの呼吸器疾患にも深く関わっています。

以上のように、全身歯周病はの健康にも大きく関係していることがわかってきています。

3.当院の歯周治療への取り組み

歯周病は、歯肉や歯の周りの組織に炎症が起こり、歯を支える骨や歯根膜が破壊される病気です。お口の病気だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼします。歯周病治療は生涯の健康な食生活に不可欠な治療です。

当院では、歯周病治療に専門的に対応しております。 歯周病治療の専門医・指導医であり、豊富な知識と経験を持っています。治療技術を取り入れ、患者様に快適で効果的な治療を提供しています。

歯周病治療の流れは、まず患者様の歯周状態を詳しく診断し、歯周ポケット内にある歯垢や歯石を適切に除去し、歯周病菌を減少させます。状態や歯周ポケットの深さに応じて、非外科的歯周治療および、外科的歯周治療や抗生物質の投与、レーザー治療などの治療を行います。治療の進行状況は、定期的に患者様に説明し、治療計画を見直すこともあります。

当院では、患者様の状態に合わせた治療計画を立て、治療の過程で患者様に丁寧な説明を行います。 また、治療後の定期的なメンテナンスや適切な口腔ケアの指導も行っています。歯周病は、早期発見・早期治療が大切ですので、定期的な口腔検診をお勧めしております。

当院での歯周病治療に関するご質問やご相談などございましたら、お気軽にお問い合わせください。 当院の歯科医師または歯科衛生士が丁寧に対応いたしました。そのために、リラックスできる空間や設備も整えております。 歯周病でお悩みの方は、当院の歯周病治療をご検討ください。

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