当院で行う歯周外科:MIST
歯周病専門外来ではほとんどの歯周病を非歯周外科治療を治癒させていきますが、まれに十分な効果が得られず、歯周外科を必要とすることもあります。その場合には、Minimally Invasive Surgical Technique(MIST)といわれる手技を用います。
従来の歯周外科は、比較的大きく歯肉を剥離し、歯石の取り残しを防ぐことを重視して行われてきました。
それと比較し、MISTは、最小限の外科的侵襲によって歯周組織に対する最大限の治療効果(新付着)を得ることを目的としています。
イタリアの歯周病専門医コルテリーニが、低侵襲な歯周外科テクニックとしてMIST(Minimally Invasive Surgical Technique)を紹介しました。これは歯間乳頭を保存しマイクロブレードで最小のフラップを形成、ディブライドメントを行ったのちに再生材料の応用を、マイクロスコープ、ルーペ などの拡大視野下で行うという術式です。フラップ形成が 最小のため術後の治癒もよく、また歯肉退縮などのネガ ティブな事象も少なく、従来の歯周外科に比較し、格段に低侵襲で高い効果が得られます。