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歯周病専門外来について

札幌 歯周病・予防歯科では、保険診療による歯周病治療と、より専門的な歯周治療を行う自費(保険外診療)による歯周病専門外来を併設しております。

歯周病が進行している方、他院で受診したが、あまり改善が出来ていない方、専門的な治療を受けたい方のために設立しました。

当院に在籍する日本歯周病学会および日本臨床歯周病学会指導医・専門医院長、日本歯周病学会認定衛生士など専門のプロフェッショナルがチーム医療で対応にあたります。

1.歯周病専門外来で行う非外科的歯周治療とは

歯周病治療は、大きく分けて歯周外科治療と非外科的歯周治療に分かれます。

札幌 歯周病・予防歯科で行う歯周病専門外来では、できるだけ歯周外科は行わない非外科的歯周治療で治します。

非外科的歯周治療とは、歯周ポケット除去を目的とした歯周治療のうち、歯周外科治療以外の治療法を指します。
従来は歯周基本治療中のプラークコントロールとスケーリング・ルートプレーニング(徹底した歯石除去)のみを指していましたが、現在はそこに抗菌療法やレーザー療法等を含みます。

歯周病治療はここ10年ほどで急速に進歩しました。歯周外科再生療法という治療も開発され、適応症を守れば一定の効果があるのは事実です。しかし一方、非外科的歯周治療と歯周外科治療を比較しても、長期的な治癒成績(予後)に有意差はありません。つまり、手術で行う歯周治療と手術ではない歯周治療、どちらを選んでも長期的な成績は変わらないのです。また、重症であっても、ほとんどの歯周病は非外科的歯周治療で治癒が可能です。

このことは、多くの論文で報告されており、科学的根拠(エビデンス)に基づいています。

(詳細はこちら)

Baderstenらは、1981年から1987年までにわたる一連の研究のなかで、適切な口腔衛生指導とスケーリング・ルートプレーニングとの併用が、重度歯周炎に罹患した単根歯の歯周組織改善に有効であることを示しました(ただし7mm以上の深いPDがすべて3mm以下へと改善するというわけではありません)。

その際、手用スケーラーであっても音波・超音波スケーラーであっても、同等の効果が得られることが併せて示されました。対して、大臼歯部の根分岐部病変の改善は困難であることがわかりました。

すなわち、歯の根が分かれていない歯では、重症の歯周病でも良好なプラークコントロールと適切な歯石除去で改善するということです。ただし、根が分かれている歯(奥歯)では、改善は困難であったという結論です。

しかし、私の35年の臨床経験からしますと、良好なプラークコントロール下であれば大臼歯(歯の根が分かれている奥歯)の重症歯周病であっても、スケーリング・ルートプレーニングで十分改善は可能であると考えています。

さらに、非外科歯周治療で行うことには、下記のような大きな利点があると考えています。

  1. 非外科的歯周治療の効果を通して、患者様が歯周治療における自分自身と医療側の役割分担を理解し、それを実践するための場を提供することができる
  2. 医療側は患者様の治療に対する協力度を知ることができる、
  3. 保存するか抜歯するか、判断が困難な歯に対し、非外科的歯周治療の期間を通して診断が可能となる場合がある
  4. 非外科的歯周治療に対する歯肉の反応を知ることで、治りやすい歯周病か治りにくい歯周病か難易度を予測できる 

非外科的歯周治療には、このような多くの利点がありますが、100%、非外科のみで治せるわけではありません。やはり、歯周外科を選択しなければならないケースもあります。当院でも、広汎型侵襲性歯周炎患者(全人口の0.05~0.1%)では、まれに歯周外科を行う場合もあります。

しかし、しっかり非歯周外科治療を行ったうえで歯周外科治療に進むことは、

  1. 歯周外科の範囲を最小限にできる
  2. 歯周外科予定部位が、非歯周外科治療で手術不要になる可能性がある
  3. 炎症を少なくすることで歯周外科の成功率を上げることが出来る
  4. 患者様が非歯周治療外科治療の効果と限界を理解することにより、やむを得ず、歯周外科治療を行わなければならない場合でも、治療の必要性を理解し受け入れやすくなる

といった利点もあります。

私の個人的見解ですが、「自分が歯周治療を受けるなら、外科治療より非外科治療」を選びます。長期的に成績、予後が変わらないのなら、切らない、体に優しい非外科治療がいいと思うからです。医科では開腹手術に代わり、難易度が高いにもかかわらず、侵襲性の低い内視鏡手術,腹腔鏡手術,カテーテルやステントを用いた血管内手術が増えてきています。歯周病治療でも同様です。低侵襲な治療を行う必要があります。歯周外科で歯肉を剥離し直接見て歯石を除去するより、歯肉の表面より触知で歯石を除去するSRPをはじめとする非外科的歯周治療の方がより高度の技術を要します。しかし、当院が非外科にこだわるのは、やはり患者様の侵襲性が低い、体に優しい、術後回復が早い治療だからです。

歯周外科治療は非外科に比較し、短期に早く結果が出るというメリットはあります(長期的な成績は変わりません)。

当院では、外科、非外科について、それぞれのメリット、デメリットをご説明し、患者様にて選択いただくようにしております。ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

2.歯周病専門外来とは

札幌 歯周病・予防歯科では、歯周病の専門的な治療を行う「歯周病専門外来」を併設しております。歯周病が進行している方、他院で受診したが、あまり改善が出来ていない方、専門的な治療を受けたい方のために設立しました。

治療を行う前には必ず、保険診療で行う歯周病治療のメリット、デメリットおよび自費(保険外診療)で行う歯周病治療「歯周病専門外来」のメリット、デメリットについて詳細にご説明いたします。これをもとに患者様が納得されたうえで、どちらにされるか決めていただくようにしています。(後日決定でも構いません)。

無理に自費診療を勧めたり、患者様が納得いただかないまま話を進めるようなことはいたしません。安心してわからないこと、不安なこと等をご相談・ご質問いただければと思います。

当院の歯周病専門外来にはこのような特徴があります。

1.最善の治療を目指しています。

  • 患者様との信頼関係を大切にします (納得いくまで時間をかけ、コミュニケーション重視)
  • できるだけ抜かずに歯を残すことが目標
  • 患者様の希望を第一に考え最善の方法を提案
2.精密な検査を行うことで、詳しい状況を把握します

  • レントゲン、ポケット測定、口腔内写真撮影を行います。
  • 必要により歯周病原菌の検査、唾液検査、口腔内模型採得、口臭検査を行います。
3.丁寧な説明を行います

  • お時間は60分~90分程度かけておこないます。
  • 写真、レントゲン、口腔内模型、治療計画書を見ながら説明します
  • 必要な場合にはシュミレーションソフトを使用した治療計画書を作成します
4.治療担当者は歯周病の専門家です

  • 毎回のチェック、歯周外科治療は日本歯周病学会および日本臨床歯周病学会指導医・専門医(当院院長)が行います
  • 専属の歯科衛生士が担当します
    (歯科衛生士歴15年以上の経験者が患者様としっかりコミュニケーションを取ります)
5.症状が改善するまで治療を行います。

  • 治療に合った歯磨きができるまで丁寧に継続して指導します
  • 症状が改善するまで治療を継続します
  • 高度な技術を必要とする治療に対し十分、時間をとって行います
  • 外科手術をできるだけ行わない、体に優しい歯周病治療を行っています。
  • 丁寧に時間をかけて、治療を行うので、治療後の経過が良好です。(歯肉の下がりが少ない、知覚過敏が出にくい)
  • 必要により、下記の各種の高度な治療を併用することもできます。
    (ペリオフィール投与、ジスロマック投与、ポケット洗浄、薬用によるクリーニング、歯周病原菌の検査、唾液検査、レーザー治療、口臭予防)
6.定期健診

  • 患者様との信頼関係を大切にします。
    (納得いくまで時間をかけ、コミュニケーショを大切にします。)
  • 時間は60分程度、検査等を行う場合は90分以上行います。
  • 十分時間をかけてブラッシング指導、検査、歯石除去を行います。
  • 必要に応じて薬用マウスウォッシュを使用した口腔内洗浄を行います。

詳細はこちら

3,歯周病専門外来の治療の流れ

初診相談

お困りの点をお聞かせください。お口の中を拝見しながら歯周病専門外来治療の流れ、治療方針、費用等をご説明します。

精密検査

ベストの治療を行うために、必要な精密検査を行います。
(レントゲン、ポケット測定、口腔内写真撮影、必要に応じて歯周病原菌の検査、唾液検査、口腔内模型採得、口臭検査)を行います。

検査結果のご説明

写真、レントゲン、口腔内模型、治療計画書を見ながら現状を詳しく説明します。最善の治療計画書を作成します。保険と自費の歯周病治療の違い、メリット、デメリットについてもご説明させていただきます。(約60分)

歯周病治療の開始

治療計画に基づいて治療を行います。治療内容と治療期間は個人差があり、異なります。主に歯科衛生士によるスケーリング・SRPを中心に下記のような治療法を組み合わせて治療を行います。

担当歯科衛生士によるブラッシング指導、スケーリング・SRP

必要に応じ、ペリオフィール(歯周病の塗り薬)

必要に応じ、抗菌療法(稀)

必要に応じ、レーザー治療

歯周病再検査

再度歯周病の検査を行い、数値が改善されたことを持って治療終了とします。問題の残っているところは、再治療を行い、治療後も再発を防ぐために経過観察をしていきます。

治療終了(定期検診)

歯周病は再発のリスクが高い病気です。定期的な検診でよい状態を保つことを目指しましょう。

4,当院で指導する効果的な歯ブラシ指導

1.時間をかけて患者様とコミュニケーションを取っています

通常歯ブラシ指導は月に1回が原則ですが、当院では患者様自身で適切なホームケアが出来るようになるまで、指導をさせていただいています。ブラッシングが正しくできなければ、再度歯周病になってしまう可能性があるからです。正しい歯ブラシができるようになってから歯石除去治療に入ります。

2.当院で指導した患者様の例

歯ぐきが盛り上がって歯の下の方が隠れて見えなくなっています。そこで、正しい歯みがきの方法をご指導いたしました。

歯ブラシの方法を正しく変えることで、歯ぐきが引きしまってきました。
炎症によって赤かった歯ぐきの色が炎症が治まってうすいピンク色になりました。

※この症例は、保険診療で行っております。(費用 保険自己負担金 一回約2000円)

※掲載に関しましては、患者様の同意を得ております

※歯周病治療の注意事項(リスク・副作用など)

  • 歯周病治療は患者様の状態によって術後の経過が異なります(症例と同様に改善しない可能性もあります)
  • 治療経過によっては、歯周外科を選択する場合もあります
  • 歯周外科手術は、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
  • メンテナンスを怠ったり喫煙により、歯周病は再発するリスクがあります
  • 歯周病専門外来およびメンテナンスは自費診療(保険適用外)となります

5,当院で行う丁寧で正確な歯石除去

当院の歯周病治療において大切にしているポイントは、歯についている歯石を特殊な機械、器具を使って、できるだけ完全に取り除くことです。この歯石を取り除くことができずに残ってしまうと、歯周病が再発する可能性が高まります。従って、この歯石除去はできるだけ丁寧に、時間をかけて歯の一本一本に対して、行います。

2つの方法を状況に合わせて使い分けます

歯石除去の機械は2種類あります。超音波スケーラーと手用スケーラーと呼ばれるものです。

○超音波スケーラーのメリットとデメリット

超音波スケーラーには様々な種類があり、性能もそれぞれ異なりますが、毎秒約25000~40000回の振動によって歯石を破壊し、除去します。従って、大きな歯石を一気に取り除くときに有効です。一方で、細かな作業は適していませんので、そのような場合は細かな作業が得意な手用スケーラーを使用します。

○手用スケーラーのメリットとデメリット

手用スケーラーは歯科衛生士が細かな部分を丁寧に歯ぐきを傷付けることなく、歯石を取り除く場合に有効です。時間はかかりますが、丁寧に、細かなところまで取り除くことができます。超音波スケーラーで対応できない箇所に使っていきます。

6,歯周病専門外来を始めるにあたり、よく読んでお決めください 

歯周病専門外来におきましては、本気で歯周病を治したい、心から健康になりたいと願う患者様を歯周病専門医・指導医の院長と担当歯科衛生士が、全力でサポートいたします。このような患者さんは、素晴らしい治療成果を出せることと思います。

ただし、下記のようなお気持ちの患者様は、歯周病専門外来には向いておりません。

当院でも治療に責任が持てませんので、お断りしております。

「とにかく早く治してほしい」

:歯周病専門外来で行う非歯周外科治療は、お口の中の環境を整え、体が元来持っている治癒力を最大限に引き出すことにより改善させる治療法です。ですので、早く治してほしいと言われても対応できません。

「医者だから治してよ」

:歯周病は慢性疾患ですから、生活習慣や日々のプラークコントロールの改善が無くてはよくなりません。治療には患者様の努力と医療側の努力双方が不可欠です。よって、生活習慣や日々のプラークコントロールの改善を行わず、医療側だけに結果を求められても、成功しません。

「生活習慣や日々のプラークコントロールの改善をしようと思われない方」

:歯周病の原因はお口の中の細菌ですから、これを減らす努力を行わなければ、他のどのような治療を行っても成功しません。プラークコントロール(ブラッシング)について、知識的な事、技術的な事のアドバイス、サポートは丁寧にお伝えしますが、日々実践していただく患者様ご自身の努力、実践が不可欠になります。

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