失った歯を補う新時代のブリッジ治療 - 費用と選び方のポイントを徹底解説
歯を失った時の治療法の一つであるブリッジ治療について、仕組みや素材、保険適用と自費の費用の違いなど、知っておくべき情報を分かりやすく解説します。失った歯を自然な見た目と噛む力で補う最新のブリッジ治療の選び方のコツをお伝えします。
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はじめに
歯の健康は人生の質を左右する重要な要素の一つです。しかし、歯を失うことは避けられない現実でもあります。そこで今回は、失った歯を補うための治療法の一つであるブリッジ治療について詳しく解説していきます。ブリッジ治療の仕組みや費用、長所・短所など、知っておくべき情報をわかりやすくお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
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ブリッジ治療とは
ブリッジ治療は、失った歯を補うための方法です。この治療法では、人工の歯を失った歯の両隣の歯に取り付けることで、見た目や噛む機能を回復させることができます。
1.1 ブリッジの特徴
ブリッジ治療は、いくつかの特徴があります。
- 違和感が少なく、自然な感覚で装着できます。
- 正しく噛むことができます。
- 簡単に外すことができないので、気にする必要がありません。
1.2 ブリッジ治療のデメリット
ブリッジ治療には以下のデメリットがあります。
- 両隣の歯を削る必要があるため、歯の寿命が短くなる可能性があります。
1.3 他の治療法との比較
ブリッジ治療と比較して、他の治療法もあります。
- インプラントは周囲の歯に頼らずに治療できますが、費用が高額です。
- 入れ歯は取り外し可能ですが、周囲の歯を支えにしているため、装着感や咬む力に制限があります。
1.4 保険のブリッジ治療
保険制度では、国によって決められた工程や材料でしか治療できません。最低限の処置のため、将来的なデメリットがあるとされています。
ブリッジ治療は、自分の健康な歯を削る治療法であるため、担当医との相談が重要です。次に、ブリッジにかかる費用について説明します。
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ブリッジにかかる費用
ブリッジ治療には、治療内容や素材の選択によって異なる費用がかかります。治療には慎重に検討が必要です。
2.1 前装冠ブリッジの費用
- 1本の前装冠ブリッジの費用は約8,500円です。
- 3本分の繋がったブリッジの場合、約25,500円が必要です。
2.2 銀色のブリッジの費用
- 銀色のブリッジは1本約5,000円です。
- 1本の歯を失って3本分のブリッジを入れる場合、費用は15,000円です。
2.3 ハイブリッドとセラミックが混ざった白いブリッジの費用
- ハイブリッドとセラミックが混ざった白いブリッジは1本約5,000円です。
- 3本分の場合、約15,000円の費用がかかります。
2.4 自費ブリッジ素材別料金表
自費のブリッジを選ぶ場合、素材によって費用や特徴が異なります。以下は素材別の料金表です。
- ハイブリッドセラミック: 5〜12万円
- 硬度は高くないが審美性が高い、セラミックとレジンの混合物。
- オールセラミック: 8〜15万円
- 透明感があり、色彩が豊かで審美性に優れている。着色や変色のリスクが少ない。
- メタルボンド: 8〜15万円
- 内側は金属で外側はセラミック素材。審美性や硬度が高く、変色しない。金属アレルギーに注意が必要。
- ジルコニアセラミック: 12〜20万円
- 内側はジルコニア、外側は審美性が高いガラスセラミック素材。透明感が強く天然歯の色調を再現できる。費用が高い。
素材の選択によって費用や耐久性、審美性に差があります。自費のブリッジは見た目が良く長持ちすることが多いですが、保険ブリッジのメリットは低価格で治療できる点です。
保険適用のブリッジの相場(3割負担の場合)は以下です。 - 診察・検査料: 2,500〜3,500円 - 両隣の神経の治療費用: 3,500〜5,000円 - ブリッジ本体費用: 13,000〜23,000円 - 合計: 2〜3万円
保険適用のブリッジの費用は、診察・検査料や両隣の神経の治療費用を含めて約2〜3万円です。治療内容が同じであれば、どの歯科医院でも同じ値段で入れることができます。ただし、ブリッジ本体の価格は抜けた歯の位置によって異なります。
また、奥歯の保険適用ブリッジの費用は約2万円程度であり、前歯の保険適用ブリッジの費用は約3万円程度です。ただし、犬歯や2本以上の欠損のブリッジは高額になる傾向があります。
以上がブリッジにかかる費用に関する情報です。治療を受ける際には、自身の状況や希望に合わせて費用や素材を検討しましょう。注意点を抑えながら、早い段階から良い治療を受けることが大切です。
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保険適用のブリッジと自費ブリッジの違い
保険適用のブリッジ治療と自費ブリッジ治療には、いくつかの違いがあります。以下にその違いをまとめました。
費用の違い
- 保険適用のブリッジ治療は費用が安く、自己負担割合によって異なります。
- 自費ブリッジ治療は費用が高くなる傾向があります。
材質の違い
- 保険適用のブリッジでは、銀歯や硬貨レジンなどの素材が主に使用されます。
- 自費ブリッジでは、セラミックやジルコニアなどの高品質な素材を選ぶことができます。
白い素材の使用の違い
- 保険適用の場合は、前歯のみ白い素材を使うことができます。
- 自費治療では、全ての歯で白い素材を使用することができます。
金属アレルギーの違い
- 保険適用のブリッジ治療では、金属アレルギーのリスクがあります。
- 自費治療では、金属アレルギーの心配がない素材を選ぶことができます。
保険適用のブリッジ治療では、費用が安く基本的な治療が可能ですが、材質や審美性には制約があります。一方、自費ブリッジ治療では、より高品質な素材や美しい治療が可能ですが、費用が高くなる傾向があります。自分に合った治療法を選ぶ際には、これらの違いを考慮することが重要です。
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ブリッジの寿命と長持ちさせる方法
ブリッジの寿命は個人によって異なりますが、適切なケアやメンテナンスを行うことで長持ちさせることができます。以下に、ブリッジの寿命を延ばすための方法を紹介します。
- 正しいブラッシングとフロスの使用
- 歯ブラシを適切に使い、毎日2回しっかりとブラッシングを行いましょう。
- ブリッジの隙間や歯と歯茎の境目など、細かい箇所にも注意深くブラッシングしましょう。
- ブリッジの下の歯と上の歯を分けるためのフロスや歯間ブラシを使って、歯間の清掃も行いましょう。
- 定期的な検診とクリーニング
- 歯科医院で定期的な検診とクリーニングを受けましょう。
- 歯科医師がブリッジの噛み合わせや状態を確認し、問題があれば早めに対処することができます。
- プロフェッショナルなクリーニングにより、歯垢や歯石を取り除き、虫歯や歯周病のリスクを低減させましょう。
- 健康的な生活習慣の維持
- タバコやアルコールの摂取はブリッジの寿命に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 健康的な食事やバランスの取れた生活を心掛けましょう。
- ストレスを適切に管理し、歯ぎしりや食いしばりなどの癖を改善しましょう。
- ブリッジへの過度な負荷を避ける
- ブリッジに過度な力をかける行為は避けましょう。
- 無理な食べ物の咀嚼や硬い物の噛み砕き、爪やボールへの噛みつきなどはブリッジに負担を与える恐れがあります。
- 土台となる歯のケア
- ブリッジの支えとなる周囲の歯にもしっかりとしたケアが必要です。
- 正しいブラッシングやフロスの使用に加え、虫歯や歯周病の治療を行い、土台の健康を維持しましょう。
- 歯科医の指示に従う
- 歯科医師が指示した通りにケアを行いましょう。
- ブリッジの取り扱いやメンテナンス方法について、歯科医師からのアドバイスを守ることが重要です。
以上の方法を実践することで、ブリッジの寿命を延ばし、より長く快適に使用することができます。ただし、定期的な歯科検診やメンテナンスを怠らないことが重要ですので、定期的な通院を心掛けましょう。
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ブリッジ治療を受ける際の注意点
ブリッジ治療を受ける際には、いくつかの注意点があります。以下にそのポイントをまとめました。
5-1. 担当医との相談が重要
ブリッジ治療は自分の健康な歯を削る治療法です。そのため、治療を受ける前には担当医としっかりと話し合い、治療法やリスク、予想される結果などについて共有しましょう。また、治療の進行に合わせても担当医とのコミュニケーションを密に取ることが大切です。
5-2. 治療期間や予定が守れるか確認
ブリッジ治療は通院が必要な場合があります。治療期間や通院回数など、自分のスケジュールに合わせて治療を進めることができるか確認しましょう。忙しくて通院が難しい場合は、治療期間が短く済む保険のブリッジ治療を選ぶことも考慮してください。
5-3. 材料や見た目についての希望を伝える
ブリッジ治療では、使用する素材や見た目についても患者の希望を考慮することができます。自分の希望する素材や見た目がどのようなものなのか、担当医にしっかりと伝えましょう。また、保険適用のブリッジ治療では素材に制限があるため、希望が叶えられない場合もあることを理解しておきましょう。
5-4. 将来の治療計画を考慮に入れる
ブリッジ治療は一時的な補綴として行われる場合もあります。将来的に自由診療の治療法に切り替える予定がある場合は、初めからそのことを担当医に伝えておきましょう。治療計画を立てる際に将来の展望を考慮に入れることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
5-5. 歯のケアやメンテナンスをしっかり行う
ブリッジ治療を受けた後は、歯のケアやメンテナンスが重要です。しっかりと歯磨きを行い、定期的な歯科医院での検診やクリーニングを受けることで、ブリッジの寿命を延ばすことができます。また、何か異変を感じた場合は早めに担当医に相談しましょう。
以上が、ブリッジ治療を受ける際の注意点となります。患者自身が治療の進行や結果を納得し、ブリッジの寿命を長く保つためには、担当医とのコミュニケーションや歯のケアが重要です。しっかりと準備をし、信頼できる歯科医院で治療を受けましょう。
まとめ
ブリッジ治療は失った歯を補う方法として有効ですが、自分の健康な歯を削る治療法であり慎重な検討が必要です。保険適用のブリッジは費用が安く基本的な治療が可能ですが、材質や審美性に制約があります。一方、自費ブリッジは高品質な素材を使えますが費用が高くなります。ブリッジの寿命を延ばすには正しいケアやメンテナンスが重要で、治療を受ける際は担当医とよく相談し、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。ブリッジ治療には様々なメリットやデメリットがありますので、自分の状況を理解し、適切な選択をすることが健康な口腔環境を維持するためのポイントとなります。
よくある質問
ブリッジ治療にはどのような特徴がありますか?
ブリッジ治療は、失った歯を人工の歯で補うことで見た目や噛む機能を回復させることができます。違和感が少なく、正しく噛むことができ、外すこともできないため気にする必要がありません。ただし、両隣の歯を削る必要があるため、歯の寿命が短くなる可能性があります。
ブリッジ治療にはどのくらいの費用がかかりますか?
ブリッジ治療の費用は、使用する素材や治療内容によって異なります。保険適用の場合、約2〜3万円程度かかります。一方、自費治療では、高品質な素材を使用するため12〜20万円程度となる場合があります。自分の希望に合わせて費用を検討することが大切です。
保険適用とそうでないブリッジ治療にはどのような違いがありますか?
保険適用のブリッジ治療は費用が安く、基本的な治療が可能ですが、使用できる素材に制限があり、審美性に課題があります。一方、自費ブリッジ治療では、より高品質な素材を使用でき、審美性に優れていますが、費用が高くなる傾向にあります。自分の状況や希望に合わせて適切な治療法を選ぶ必要があります。
ブリッジの寿命を延ばすにはどのような方法がありますか?
ブリッジの寿命を延ばすには、正しいブラッシングやフロスの使用、定期的な検診とクリーニング、健康的な生活習慣の維持、ブリッジへの過度な負荷の回避、そして土台となる歯のケアが重要です。また、歯科医師の指示に従うことも寿命を延ばすためのポイントとなります。定期的なメンテナンスを怠らないことが肝心です。
札幌 歯周病・予防歯科 院長
歯周病治療および予防歯科を重視し、口腔の健康を目標とした治療を心がけています。
- 日本歯周病学会指導医
- 日本臨床歯周病学会指導医
- 日本糖尿病学会協力歯科医
- 日本歯周病学会認定研修施設
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