メニュー

歯科医が警告!「虫歯の放置」でリスクが高まる意外な病気3つ

[2022.11.19]

歯科医が警告!「虫歯の放置」でリスクが高まる意外な病気3つ

札幌 歯周病・予防歯科、院長の山崎英彦です。


忙しい毎日を送っていると、ついつい我慢して虫歯を放置してしまいがちですよね?
とはいえ、虫歯の放置は単に歯の健康が損なわれるだけでなく、より深刻な病気の原因になる恐れもあるんです!

■1:蓄膿症
まず最初は蓄膿症。蓄膿症とは鼻の奥に広がっている空洞(副鼻腔)の炎症が、慢性的に治らなくなってしまった状態を言います。
鼻詰まりや頭痛などを引き起こす病気でもありますが、虫歯の放置でも一見関係のなさそうな蓄膿症になってしまうリスクが。
普通、歯の根元は骨の中に埋まっていると言います。しかし上の奥歯の一部が鼻の奥の空洞(副鼻腔)まで突き出しているケースがあります。もし、突き出した奥歯の神経を抜いていた場合、その歯に虫歯が再発して根元が膿んだまま気づかずに放置すると、突き出した部分の膿によって蓄膿症(歯性上顎洞炎)になってしまうリスクがあります。
風邪でもないのに鼻詰まりが治まらない、鼻水が止まらないといった場合は、虫歯が原因かも!?

■2:敗血症と感染性心内膜炎
次は敗血症と感染性心内膜炎。虫歯や歯肉炎、歯周炎を放置すると、炎症部分から血の中に細菌が入り込んでしまう可能性もあります。
普通、血の中は無菌状態で、菌が入ってきても白血球が撃退してくれます。しかし慢性的に血の中に菌が入り込む状態(菌血症)が続き、プラスして何かの理由で体の抵抗力が弱ったときは敗血症になってしまう恐れも。
敗血症とは血液に入った細菌のせいで中毒症状が起きたり、体中の臓器にトラブルが起きたりする深刻な病気。さらに菌血症や敗血症は、感染性心内膜炎を引き起こすリスクの1つとも知られています。感染性心内膜炎とは、心臓の内側や弁に細菌が巣くって、心臓の働きが悪くなってしまう病気です。

■3:骨髄炎
歯の根元は骨の中に埋まっていると先ほど触れましたが、虫歯を放置し細菌がどんどん歯の深い部分を侵していくと、最終的にはあごの骨などにまで達し、骨髄炎という病気になるリスクも。
骨髄炎とは骨の中心にある骨髄に細菌が入って、炎症が起きてしまう病気です。初期症状としては虫歯の痛みに始まって、あごの骨まで激しく痛む、歯が揺れるなどが挙げられます。治療のためには入院しなければならず、場合によっては手術も必要になることもあります。

以上、虫歯の放置で起きるかもしれない病気のリスクを紹介しましたが、いかでしたか?虫歯や歯周病の有無に関係なく歯科医院に健診に訪れて、早期発見・治療を心掛けたいですね。

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME