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歯周病で歯を失う前に知っておきたい! 重度の症状から治療費用までを徹底解説

[2024.07.12]

 

歯周病が重症化すると、歯の喪失や全身疾患のリスクが高まります。このブログでは、重度歯周病の症状から治療費用、保険適用と自由診療の違いまで、知っておきたい情報を詳しく解説します。早期発見と予防が何より大切な歯周病対策のヒントが満載です。

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はじめに:

歯周病は歯と歯茎の健康を脅かす深刻な病気です。重症化すれば歯の喪失や全身疾患のリスクが高まります。このブログでは、重度歯周病にかかる費用やリスク、効果的な治療法、保険と自由診療の違いについて詳しく解説します。歯周病の予防と早期発見の大切さを知り、健康な口内環境を維持する方法を学びましょう。

 

1.重度の歯周病にかかる治療の費用の目安

 

重度歯周病の治療には費用がかかりますが、治療の前に費用の目安を知っておくことは重要です。以下では、重度歯周病にかかる費用の目安を紹介します。

 

費用の目安について

重度の歯周病の治療には、症状や治療方法によって費用が異なります。以下は一般的な目安です:

  1. 歯周病の重度によっては、外科治療が必要になる場合もあります。この場合、保険適用でも15,000~20,000円程度の自己負担が必要です。
  2. 自由診療の場合には、50,000円以上の費用がかかることがあります。自由診療では、より高度な治療が可能ですが、費用がかかることを覚悟しておく必要があります。

 

費用を抑えるための方法

重度の歯周病の治療には高額な費用がかかることがありますが、いくつかの方法を用いることで費用を抑えることができます:

  1. 早めの受診: 歯周病は早期に治療を始めることで、費用を抑えることができます。状態が進行すると治療にかかる費用も増えるため、できるだけ早く受診しましょう。
  2. 保険診療の活用: 保険適用の治療を受けることで、費用を抑えることができます。ただし、保険診療では一度の処置で完全に回復することが難しく、治療効果に限界がある場合もあります。
  3. ブラッシングの徹底: 歯周病の進行を予防するためには、日常的なブラッシングが重要です。正しいブラッシング法を守り、毎日しっかりと歯磨きを行いましょう。

重度の歯周病にかかる費用は進行度や治療方法によって異なりますが、早期の治療と予防に取り組むことで費用を抑えることができます。ぜひ、歯周病の疑いがある場合は、早めの受診をおすすめします。

 

2.重症化させる危険性と自覚症状

重度の歯周病が進行すると、いくつかの危険性が生じる可能性があります。初期段階では自覚症状がほとんどなく、進行していることに気づかずにいることもあります。ですから、自分自身の口の変化に敏感になることが重要です。

重症化させる危険性

歯周病が進行すると、以下のような危険性が生じる可能性があります。

  1. 歯の喪失リスク: 歯周病は歯と歯茎の組織を侵食し、最終的には歯を支える骨まで溶かしてしまいます。重度の場合、歯が揺れたり抜け落ちたりする可能性が高くなります。
  2. 顎の骨の損失: 歯周病は炎症を引き起こし、顎の骨を侵食します。その結果、顎の骨の損失や変形が生じることがあります。
  3. 咀嚼困難: 歯周病が進行すると、歯と歯茎の組織の損失により、咀嚼機能が低下します。食べ物を噛むことが難しくなり、栄養不足や消化不良を引き起こす可能性があります。
  4. 慢性炎症のリスク: 歯周病は口内で炎症を引き起こす病気です。この口内の炎症が全身に広がり、心臓病や糖尿病などの全身疾患のリスクを高めることがあります。

自覚症状

歯周病が重症化する前に、いくつかの自覚症状が現れる場合があります。以下の自覚症状を早期に発見し、適切な治療を受けることが重要です。

  • 歯茎の腫れや出血: 歯を磨くか、歯茎を触ると出血することがあります。また、歯茎が赤く腫れていることも注意が必要です。
  • 口臭の増加: 口の中から不快な臭いがすることがあります。これは歯周病が進行している兆候です。
  • 歯茎の後退: 歯周病が進行すると、歯茎が徐々に後退します。歯が長く見えたり、歯根が露出したりすることがあります。
  • 食べ物の挟まりやすさ: 歯と歯茎の間に食べ物が詰まりやすくなります。食べ物が挟まることで、口内を傷つける可能性があります。
  • 歯の揺れ: 歯が揺れる感覚を感じることがあります。これは歯周病による歯を支える組織の損失が進行している兆候です。

これらの自覚症状がある場合は、早めに歯科クリニックを受診し、専門医の診断を受けることが重要です。早期治療によって歯周病の進行を防ぎ、健康な口内状態を維持することができます。

 

3.重度の歯周病に効果的な治療法

 

重度の歯周病を治療するためには、いくつかの方法があります。以下に重度の歯周病に効果的な治療法を紹介します。

3.1 歯周組織再生療法

歯周組織再生療法は、歯周病によって損なわれた骨や靭帯を再生させる治療法です。この治療法では、特殊な材料を使用して歯周組織の再生を促進します。治療の前に、顎の骨の状態や歯磨きの方法などを詳しく検査し、最適な治療法を選択します。当院ではリグロスおよびエムドゲインによる治療を提供しています。

3.2 フラップ手術

フラップ手術は、歯周病治療で効果的な手術です。まず、歯ぐきを切開して歯の根周囲の歯石を取り除きます。これにより、歯ぐきの炎症を抑えることができます。また、ぐらぐらしている歯を固定するために特殊な材料を使用したり、溶けてしまった骨に代わる材料を使ったりすることもあります。

3.3 抜歯

重度の歯周病では、抜歯が必要になることがあります。歯周組織が破壊され、歯を支えるための組織がなくなってしまった場合には、抜歯が避けられません。ただし、抜歯は最後の手段であり、避けるべきです。

以上が、重度の歯周病に効果的な治療法の一部です。それぞれの治療法は患者の状態に合わせて選択されます。重度の歯周病にかかっている場合は、早期の治療が非常に重要です。お早めに歯科医院を受診し、適切な治療方法を相談してください。

 

4.保険適用範囲と自由診療の費用の違い

 

保険適用範囲と自由診療は、歯周病治療においての選択肢ですが、それぞれには費用の違いがあります。保険適用範囲では費用を抑えることができますが、治療方法には制限があり、自由診療では費用が高くなります。

保険適用範囲の特徴

  • 健康保険が適用されるため、費用を抑えることができます。
  • 治療方法や使用材料に制約があります。
  • 最新の治療方法や機器は保険適用できません。
  • 治療回数や通院頻度に制限があり、治療期間が長くなる可能性があります。

自由診療の特徴

  • 幅広い治療方法や材料を選択することができます。
  • 最先端の機器や治療法を利用することができます。
  • 短期間での治療が可能であり、効果的な治療が行えます。
  • 費用は全額自己負担となります。

保険適用範囲では一部負担で済む治療でも、自由診療では全額自己負担となります。治療費用は症例や治療方法によって異なりますが、自由診療の方が概して費用が高くなる傾向があります。

保険適用範囲と自由診療の違いを考える際には、費用だけでなく効果や効率も考慮することが重要です。保険適用範囲では費用は抑えられますが、自由診療ではより幅広い治療方法や材料を選択することができ、効果的な治療が可能となります。治療にかかる費用は症状や進行度によって異なりますが、早めの受診によって負担を少なくすることもできます。

自由診療を選ぶか、保険適用範囲で治療するかは、歯科医師と相談しながら決めるべきです。個々の症状や治療内容によって適切な治療方法を選択することが重要です。また、歯周病は自覚症状がない場合が多く、進行が早いため早めの受診が必要です。治療にかかる費用は進行度によって異なりますが、費用が心配な場合は早めの受診をおすすめします。

保険適用範囲と自由診療の治療費用は異なりますが、自由診療には費用以上の価値があります。最新の治療方法や検査法を利用することで効率的かつ的確な治療を行うことができます。自由診療を受ける際には、必要な治療費用を確認して、自身の予算や目的に合わせて選ぶことが重要です。

 

5.歯周病の進行を防ぐための予防法

 

歯周病を予防するためには、日常生活の中で以下の予防法を実践することが重要です。また、定期的な歯科検診とクリーニングもおすすめです。

5.1 正しい歯磨きの技術を身につける

毎日欠かさず行う歯磨きですが、ただ磨くだけではなく、正しい方法を守ることが大切です。以下に、歯磨きの正しい方法を紹介します。

  • 歯ブラシを歯茎と歯の間にあて、優しく動かします。歯ブラシの先を使って歯垢を取り除きましょう。
  • 上下左右の歯全体だけでなく、歯と歯のすき間や歯茎と歯の境目もしっかり磨くことが重要です。
  • 歯ブラシの届きにくい場所は、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して汚れを取り除きましょう。

5.2 生活習慣を整える

生活習慣は歯周病と密接な関係があります。以下の点に注意することで、免疫力を高め、歯周病の進行を防ぐことができます。

  • 規則正しい生活リズムを整えることで、免疫力を強化しましょう。
  • バランスの良い食事を心掛け、栄養素をバランスよく摂取しましょう。免疫力を高める栄養素を多く含む食品には、ビタミンB、C、A、Eやミネラル、タンパク質があります。
  • ストレスを溜めないように心がけ、十分な睡眠をとることも重要です。また、喫煙や過度の飲酒は歯周病の原因となるため、控えるようにしましょう。

5.3 正しいセルフケアの習慣を身につける

セルフケアは歯周病予防の基本です。以下のポイントを意識して日常生活に取り入れましょう。

  • 歯磨きの後にマウスウォッシュを使用することで、口内をさらに清潔に保ちましょう。
  • 食事後に歯を磨く習慣を持ちましょう。特に砂糖や酸性の食品を摂った後は、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、早めに歯を磨くことが重要です。
  • 定期的にデンタルフロスや歯間ブラシを使用して、歯と歯の間の歯垢を取り除きましょう。
  • 歯ブラシの交換時期を守り、常に清潔な歯ブラシを使用しましょう。

5.4 定期的な歯科検診とクリーニングを受ける

定期的な歯科検診とクリーニングは、歯周病の早期発見と予防に重要な役割を果たします。以下のポイントに注意して、定期的に受診しましょう。

  • 歯科医師による口腔内のチェックを受け、歯周病の早期発見ができるようにしましょう。
  • 歯石除去などの専門的なクリーニングを定期的に受けることで、歯周病の進行を予防することができます。
  • 歯科医師からのアドバイスや指導に従い、より効果的なセルフケア法を学びましょう。

以上の予防法を実践することで、歯周病の進行を防ぐことができます。定期的な歯科検診と組み合わせて、ぜひ歯周病の予防に取り組んでください。

 

まとめ

歯周病は重症化すると、歯の喪失や全身性の健康問題を引き起こす可能性があります。しかし、正しい歯磨き方法の習得、バランスの取れた生活習慣、そして定期的な歯科検診とクリーニングによって、歯周病の予防と進行の抑制が可能です。一人一人が自身の口腔内の健康に気を配り、適切な予防対策を実践することが大切です。歯周病の問題を軽視せず、早期発見と早期治療に取り組むことで、健康で美しい口腔環境を維持し続けることができるでしょう。

 

よくある質問

ひどい歯周病の治療費用はいくらくらいかかりますか?

ひどい歯周病の治療費用は、症状や治療方法によって大きく異なります。一般的な目安としては、保険適用の場合は1回あたり5,000~10,000円程度、自由診療の場合は1回あたり50,000円以上となることがあります。早期発見・早期治療によってより費用を抑えることができるため、定期的な歯科検診が重要です。

ひどい歯周病を放置すると、どのような危険性があるのでしょうか?

重度の歯周病が進行すると、歯の喪失リスクの高まり、顎の骨の損失、咀嚼機能の低下、さらには全身の慢性炎症につながる危険性があります。初期症状である歯茎の腫れや出血、口臭の増加など、自覚症状に気をつけることが大切です。

重症の歯周病にはどのような治療法があるのですか?

重度の歯周病に対しては、歯周組織再生療法、フラップ手術、抜歯など、症状に応じた適切な治療法が選択されます。保険適用の治療と自由診療の治療では、費用面や治療内容に違いがあるため、歯科医師と相談しながら最適な方法を決めることが重要です。

歯周病の進行を防ぐにはどのような予防法がありますか?

日常の正しい歯磨き、バランスの良い食生活、ストレス管理、定期的な歯科検診とクリーニングなどが歯周病の進行を防ぐ予防法として挙げられます。予防法を実践することで、歯周病の発症や進行を抑えることができます。

この記事を監修した人
山崎 英彦

札幌 歯周病・予防歯科 院長
歯周病治療および予防歯科を重視し、口腔の健康を目標とした治療を心がけています。

  • 日本歯周病学会指導医
  • 日本臨床歯周病学会指導医
  • 日本糖尿病学会協力歯科医
  • 日本歯周病学会認定研修施設

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