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子どもの心疾患リスク、親の喫煙で最大4倍に

[2023.03.02]

札幌 歯周病・予防歯科、院長の山崎英彦です。

 

子どもの時にたばこの煙にさらされると、成長してから心疾患にかかるリスクが4倍になるという調査結果が、米学会誌に発表されました。

それによりますと、子どもの受動喫煙を防ごうと努めても、親が喫煙していれば、子どもが成長してから心疾患を発症する確率は、親が喫煙しない場合に比べて約2倍になるということです。

子どもの前で喫煙するなど煙にさらされるのを防ごうとしなかった場合、この確率は4倍になることが分かりました。

 

研究チームはフィンランドの子ども約1500人について20年以上の継続調査を実施。

まず1980~83年のデータをもとに、ニコチンにさらされて血中でできるコチニンという物質の濃度を調べました。

続いて2001~07年に、成人した調査対象者の頸動脈プラークを調べたところ、子どもの時に血中のコチニン濃度が高かった人は、頸動脈プラークの値も高いことが分かりました。

頸動脈プラークがたまると心疾患の原因となります。

米カリフォルニア大学の喫煙問題専門家はこの調査結果について、「子どもの時の受動喫煙によって、成人してからの心疾患リスクが高まることがさらに裏付けられた」と指摘しています。

子どもの受動喫煙を防ぐためには、子どもの前でたばこを吸わない、保育士やベビーシッターは子どもの前で喫煙しない人を選ぶ、喫煙後は着替えるといった配慮が求められます。

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