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部分入れ歯とインプラントの費用を徹底比較!あなたに最適な治療法の選び方

[2025.08.11]

部分入れ歯とインプラントの費用相場から保険適用、医療費控除まで詳しく解説。5千円〜30万円の部分入れ歯と30〜40万円のインプラント、それぞれのメリット・デメリットを比較し、賢い治療選択のポイントをご紹介します。

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はじめに:

歯を失ってしまった際の治療選択肢として、部分入れ歯とインプラントが挙げられますが、どちらを選ぶべきか迷われている方も多いのではないでしょうか。それぞれの治療法には異なる特徴やメリット・デメリットがあり、特に費用面での違いは治療選択において重要な判断材料となります。部分入れ歯は比較的手軽で費用を抑えられる一方、インプラントは自然な仕上がりと長期的な安定性が期待できますが、高額な治療費がかかります。本記事では、これらの治療法の特徴から具体的な費用相場、さらには賢い選び方まで、歯科治療を検討されている方が知っておくべき重要な情報を詳しく解説いたします。

 

1. 部分入れ歯とインプラント、それぞれの特徴と選び方

 

歯を失った場合には、部分入れ歯インプラントといった治療法があります。これらのそれぞれには特有の特徴や利点、または短所が存在します。正しい選択をするためには、これらの違いをしっかりと理解することが重要です。

部分入れ歯の特徴

部分入れ歯は、失った歯のスペースに義歯を設置する治療方法です。以下にその主な特徴を挙げます。

  • 比較的安価な費用: 保険対応の部分入れ歯は、大体5,000円から15,000円で処置を受けられるため、多くの方にとって手の届きやすい価格設定です。
  • 手術不要: 歯を削ったり外科的手術をする必要がないため、治療開始から使用開始までが早く、すぐにでも役立てることができます。
  • 迅速な製作: 短期間で義歯を作成でき、通常は2週間から1ヶ月内に使用できるようになります。

ただし、部分入れ歯ならではのデメリットも留意すべきです。

  • 見栄えの自然さに欠ける場合: 金属のバネが目立つことがあり、美容的に難があるケースもあります。
  • 食事の際の不便: 食べ物が挟まりやすく、発音にも支障をきたすことがあります。
  • 健康な隣接歯への影響: 健康な歯を支えにするため、その歯に過度な負担がかかるリスクがあります。
インプラントの特徴

インプラントは、顎の骨に人工的な歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。以下はその主な利点です。

  • 自然な外観と噛み心地: インプラントは本物の歯に近い見た目を持ち、非常に安定したかみ合わせを提供します。
  • 長寿命が期待できる: 正しいメンテナンスを施すことで、何十年も使用が可能です。
  • 骨の吸収を防ぐ: 固定されることで顎の骨の健康を保ち、骨の吸収を防ぐ効果があります。

しかし、インプラントにも注意すべき弱点がいくつかあります。

  • 高額な治療費: 1本のインプラントは約200万円から400万円と高額であり、全額自費負担となります。保険適用が無いため、医療費負担が大きくなります。
  • 外科手術が必要: インプラント治療には手術が伴い、これには一定のリスクがつきものです。また、治療が完了するまでに時間を要する場合もあり、特に抜歯後に行う場合は7~8ヶ月かかることもあります。
  • 前提条件の厳しさ: 顎の骨の量が不足している際には、骨造成などの追加治療が必要となることがあります。
自分に最適な治療法の選び方

それぞれの選択肢から最適な治療法を見つけるためには、以下のポイントを考慮することが重要です。

  1. 費用: 自分の経済的な状況に合った治療法を検討しましょう。
  2. 手術の必要性: 外科手術を受けることに対する不安がどれくらいあるかを考えることが大切です。
  3. 治療にかかる時間: 早期に治療を完了させたいという希望を考慮に入れましょう。
  4. 外見や機能の重視度: 美容的要素や日常生活における機能をどれくらい重要視するかを明確にしておくことが必要です。

これらの要素を総合的に考え、歯科医師との相談を通じて自分にとって最良の選択をすることが求められます。

 

2. 部分入れ歯にかかる費用の詳細と保険適用について

 

部分入れ歯の費用は、保険の適用有無によって大きく異なります。本記事では、各選択肢に基づく費用の目安や特性について詳しく解説していきます。

保険適用の部分入れ歯の費用

保険が適用される部分入れ歯は、経済的負担を軽減したい方にとって非常に魅力的なオプションです。具体的な費用は次の通りです:

  • 自己負担額: 通常は約5,000円から10,000円程度です。
  • 使用材料: 主に医療用プラスチックで作られ、固定のための金属バネが使用されます。

ただし、保険適用の部分入れ歯は外見や着用感に制限があるため、もしより快適で見た目にもこだわりたい場合は、自費診療を検討することが重要です。

自費診療の部分入れ歯の費用

自費診療を選択すると、素材やデザインを自分の好みに合わせて選ぶことが可能ですが、その分費用は高くなるのが常です。一般的な費用の範囲は以下の通りです:

  • 費用帯: 約10万円から30万円程度が一般的です。
  • 選べる素材: 高品質の金属床やコバルトクロム、チタンなどの素材が使用可能で、耐久性が向上します。
  • デザインの選択肢: ノンクラスプデンチャーのような金属バネが見えないデザインも選べるため、美しさを重視する方には特におすすめです。
部分入れ歯の選択肢と費用の工夫

治療費用を抑えるための方法はいくつか想定できます。具体的には:

  1. 保険適用の検討: コストを重視するなら、まずは保険適用の部分入れ歯を考慮するのが賢明です。
  2. 機能要件の絞り込み: 自費診療を選ぶ場面でも、必要な機能に絞ることで総額を抑えることが可能です。
  3. 複数の歯科医院の比較: いくつかの歯科医院から見積もりを取ることで、より有利な条件を見つけやすくなります。また、多くのクリニックでは分割払いにも対応しているため、支払方法の相談も忘れず行いましょう。

保険診療と自費診療にはそれぞれメリットがあるため、個々の状況や希望に合わせた部分入れ歯の選択のためには、じっくりと情報収集を行うことが大切です。

 

3. インプラント治療の費用相場と影響する要因

 

インプラント治療は、近年の歯科医療において非常に有効な選択肢となっていますが、その費用は多くの患者にとって大きな要因です。ここでは、インプラント治療にかかる一般的な費用や、その費用に影響を及ぼす様々な要素について詳しく説明します。

インプラント治療の費用相場

インプラント治療にかかる費用は、一般的に1本あたりおおよそ300,000円から400,000円程度とされています。ただし、この価格は地域や特定の診療所の状況により変動することがあります。特に都市部では、高度な技術や充実した設備を持つクリニックが多く、その分価格も異なるため、しっかりとした情報収集が必要です。

この費用には以下の項目が含まれます:

  • 手術費: インプラントを顎の骨に埋め込むための手術にかかる基本的な費用です。
  • インプラント体の費用: 選択するインプラントの種類によって異なり、使用される素材やブランドが価格に影響します。
  • 上部構造物の費用: インプラントの上に取り付ける人工歯を作成するための費用です。
費用に影響する要因
  1. インプラントの種類 - 使用する材料やブランドによって価格は大きく変わります。一般的にはチタンが多く利用されますが、プレミアム素材を選択することで総費用が増加することがあります。

  2. 治療の複雑さ - 骨移植や追加の手術が必要な場合、さらに費用が発生します。特に骨密度が不足している場合、骨造成が求められることが多く、コストに影響を与えます。

  3. 診察・検査費用 - 治療前には、正確な診断のための詳細な検査が欠かせません。CT撮影や口腔内の精密チェックなどが必要で、これらの費用も全体のコストに含まれてきます。

  4. クリニックの設備と技術力 - 最新の技術や機器を備えたクリニック、または経験豊富な歯科医師がいる医院では、治療費が高くなる傾向があります。質の高いケアを受けるためには、信頼できるクリニックの選定が重要なポイントです。

  5. 地域差 - 都市と地方で治療費には大きな差が見られることがあり、一般的に都市部の方が高額になる傾向があります。そのため、相場を把握し、複数のクリニックの費用を比較することが推奨されます。

これらの要因を理解することで、インプラント治療の費用についての見通しをしっかり立てることができるでしょう。治療を受ける前には、詳細な費用を確認し、自分に合った最適な治療計画を立てることが重要です。

 

4. 部分入れ歯からインプラントへの変更で押さえるべきポイント

 

部分入れ歯からインプラントへと治療を切り替える際には、いくつかの重要な事項を理解し、検討することが不可欠です。この治療法の特性や利点、欠点を踏まえて適切な選択を行うために、以下のポイントに目を向けることが重要です。

1. 骨の健康状態を確認する

インプラント手術を受けるには、顎の骨の状態が大変重要です。施術前に必ず歯科医師による診察を受け、自身の顎の骨に問題がないかをチェックしましょう。骨が不足している場合は、骨造成と呼ばれる再生手術が必要となることがあります。この手術はインプラントを安全かつ効果的に設置するためには欠かせません。

2. 複数の治療の選択肢

部分入れ歯をインプラントに変更する際には、いくつかの選択肢が存在します。代表的な方法には次のようなものがあります。

  • オールオン4:数本のインプラントを用いて、安定した支持を実現する方法で、特に骨がしっかりしている場合に向いています。
  • 3分割型インプラント:前歯と奥歯のそれぞれのエリアに分けてインプラントを埋入し、それにブリッジを装着します。このタイプは、トラブル発生時においても修理が容易です。
3. 費用について知っておくべきこと

インプラント治療は一般に保険が適用されないため、全額自己負担となります。部分入れ歯の費用に比べて高額になりやすく、インプラント1本の相場は約30万〜50万円となります。自身の予算に応じて、必要な費用を明確に把握しておくことが重要です。

4. メンテナンスの意義

インプラント治療を受けた後は、定期的なメンテナンスが欠かせません。インプラントは長期にわたって使用することを考慮しており、日常的なケアをおこなうと同時に、歯科医師による定期検診も必須です。これにより、インプラントの健康状態をしっかりと維持することが可能となります。

5. 自分のライフスタイルとの調和

インプラント治療は、その効果を実感するまでに時間がかかります。手術後の回復期間や、日常生活での注意点を考慮し、自身のライフスタイルとどのように調和させるかをしっかり考えることが求められます。

これらのポイントを深く理解することで、部分入れ歯からインプラントに変更する際の不安を軽減し、信頼に足る選択をする助けになります。自身の状況や希望に見合った最適な治療を選ぶためには、ぜひ歯科医と相談することをお勧めします。

 

5. インプラント治療の費用を賢く抑える方法

 

インプラント治療は大きな投資であり、その費用を賢く管理するためには適切な選択や制度の活用が必要です。本記事では、インプラント治療の費用を効果的に軽減するための具体的な方法について解説します。

医療費控除を活用する

医療費控除は、年間で10万円を超える医療費を支払った場合に、所得税が控除される制度です。この制度を活かすことで、部分入れ歯やインプラント治療にかかる費用の一部が戻ってくるかもしれません。医療費控除の申請時に注意すべきポイントは以下の通りです。

  • 領収書の管理: インプラント治療に係る領収書は確定申告に必要なため、必ず大切に保管してください。
  • 過去の医療費の申請も可能: 最大5年前までの医療費についても申請が可能ですので、過去に申請し忘れた年がないか再確認してみましょう。
高額療養費制度を利用する

保険が適用される場合、高額療養費制度を利用すると、治療費が月々の限度額を超える際、その差額が返金される仕組みがあります。この制度を利用するためのポイントは次の通りです。

  • 適用の範囲を確認する: 高額療養費制度は、医療保険が適用される治療に限られるため、保険適用外の治療には適用できません。
  • 申請方法を理解する: 健康保険証をもっている場合、加入している健康保険組合への申請が必要です。国民健康保険の場合は、市町村の窓口で確認してください。
デンタルローンを考慮する

デンタルローンは、歯科治療専用のローンであり、治療費を分割払いにすることが可能です。これにより、一度に全額を支払う負担が減ります。主な利点は以下の通りです。

  • 低金利の分割払い: クレジットカードの分割払いよりも金利が低く、返済が楽になります。
  • 対応医院の確認: デンタルローンは審査が必要であり、すべての歯科医院で利用できるわけではないため、事前に相談が必要です。
複数の医院を比較する

インプラント治療の費用は医院により異なるため、複数の歯科医院を比較検討することが重要です。以下の点を確認しましょう。

  • 治療内容と料金の透明性: インプラント専門の医院でも料金や施術内容に差があるため、具体的な治療内容や費用についてしっかりと質問することが重要です。
  • 技術力や実績の確認: 安さだけでなく、信頼できる医師や充実した設備を備えた医院を選ぶことで、質の高い治療を受けることができます。

インプラント治療においては、費用を効果的に抑えるための有用な手段がいくつか存在します。これらの情報を活用し、適切な選択を行うことで、安心して治療を受けることができるでしょう。

 

まとめ

部分入れ歯とインプラントには、それぞれ特徴や利点、短所があり、自分の状況や希望に合わせて最適な治療法を選ぶ必要があります。インプラント治療は高額ですが、医療費控除の活用やデンタルローンの利用、さらには複数の歯科医院の比較検討など、賢く費用を抑える方法がいくつも存在します。治療選択に際しては、しっかりとした情報収集と、信頼できる歯科医師との相談が不可欠となります。自分に合った最適な治療を見つけ出し、健康な口腔ケアを維持することが大切です。

よくある質問

部分入れ歯とインプラントではどのような違いがあるのですか?

部分入れ歯は比較的安価で手術が不要ですが、見た目の自然さや使用感に課題があります。一方、インプラントは自然な外観と機能を備えていますが、高額な費用と手術が必要です。適切な治療法を選ぶには、自身の条件と要望を総合的に検討する必要があります。

部分入れ歯の費用はどのくらいかかりますか?

部分入れ歯の費用は保険適用の有無によって大きく異なります。保険適用の場合は自己負担が5,000円から10,000円程度ですが、自費診療では10万円から30万円程度となります。費用を抑えるには、保険適用の選択や必要最小限の機能に絞ることが重要です。

インプラント治療の費用はどのくらいかかりますか?

インプラント治療の費用は一般的に1本あたり300,000円から400,000円程度です。ただし、使用するインプラントの素材やブランド、治療の複雑さ、医院の設備や技術力などによって大きく異なることがあります。自身の条件に合わせて、複数の医院の見積もりを比較することが重要です。

部分入れ歯からインプラントに変更する際の注意点は何ですか?

部分入れ歯からインプラントに変更する際は、まず顎の骨の状態を確認し、必要に応じて骨造成手術を行う必要があります。また、オールオン4やブリッジタイプなど、自身に合った治療法を選択することも重要です。さらに、高額な費用と定期的なメンテナンスの必要性にも留意する必要があります。

この記事を監修した人
山崎 英彦

札幌 歯周病・予防歯科 院長
歯周病治療および予防歯科を重視し、口腔の健康を目標とした治療を心がけています。

  • 日本歯周病学会指導医
  • 日本臨床歯周病学会指導医
  • 日本糖尿病学会協力歯科医
  • 日本歯周病学会認定研修施設

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