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歯がぐらつく原因と歯周病の症状・対策まとめ

[2024.06.03]

はじめに

歯がぐらつく原因は、歯周病や外傷などです。この記事では、歯周病の症状や合併症、重症化を防ぐセルフケア方法について分かりやすく解説しています。正しい歯磨き習慣と予防で健康な歯と口腔を保ちましょう。

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歯周病は口腔内の健康だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす深刻な病気です。特に進行した歯周病の一種である歯周炎は、重症化すると歯を失う可能性もあります。このブログでは、歯周病の症状や原因、重症化を防ぐポイント、予防のための生活習慣などをわかりやすく解説しています。歯と口腔の健康について正しく理解し、適切なセルフケアを心がけることが大切です。

 

1. 歯周病ってどんな症状?

 

歯周病は進行すると、さまざまな症状が現れます。以下にその主な症状を紹介します。

1.1 歯ぐきからの出血

歯ぐきが炎症を起こし、歯を磨く際に出血することがあります。最初は少量の出血ですが、進行すると量が増えることがあります。

1.2 歯ぐきの腫れと赤み

歯ぐきが腫れ上がり、赤くなることがあります。この症状は進行するにつれて顕著になります。

1.3 歯のぐらつき

歯周組織の炎症が進行すると、歯を支える骨にも損傷が及びます。その結果、歯がぐらつくことがあります。

1.4 咀嚼の困難

重度の歯周病では、食べ物をかむことが困難になることがあります。

1.5 口臭の悪化

歯周病により口内の細菌が増殖し、口臭がきつくなることがあります。

1.6 歯ぐきからの膿の排出

歯周病が重症化すると、歯ぐきから膿が排出されることがあります。

これらが歯周病の主な症状です。もし上記の症状が現れた場合は、早急に歯科医院で診察を受けることが重要です。特に、自覚症状がないまま進行することもあるため、定期的な歯科検診やメンテナンスを受けることが推奨されます。歯周病の進行を防ぐためにも、予防と早期治療に取り組むことが大切です。

2. 歯がぐらつく原因と対策

 

歯がぐらつく原因はいくつかありますが、主な原因は歯周病、歯の外傷、咬合性外傷などです。以下では、各原因に対する対策を紹介します。

歯周病による歯のぐらつき

歯周病による歯のぐらつきは、歯を支える骨が溶けることによって起こります。歯周病は進行すると痛みを伴わずに歯の周りの骨が溶けてしまい、歯がぐらつくようになります。歯周病の予防や改善のために以下の対策が効果的です。

  • 正しい歯磨きを行うこと:歯ブラシを優しく歯茎にあて、正しいブラッシングの方法で歯垢や歯石を除去しましょう。
  • 歯間クリーニングを行うこと:デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、歯間の歯垢や食べかすを取り除きましょう。
  • 歯周病の治療を受けること:歯周病が進行している場合は、歯科医院で適切な治療を受けることが重要です。

歯の外傷による歯のぐらつき

歯の外傷による歯のぐらつきは、転倒や衝突などの外部の力が加わることで起こります。歯の外傷による歯のぐらつきには以下の対策が効果的です。

  • 歯科医院を受診すること:歯の外傷が起きた場合は、早めに歯科医院へ行きましょう。歯科医師が適切な治療を行い、歯の固定や回復を助けます。
  • 歯茎を保護すること:歯茎を保護するために、緩衝材やマウスガードを使用することがあります。これによって歯の土台を守り、歯がぐらつくのを予防することができます。

咬合性外傷による歯のぐらつき

咬合性外傷による歯のぐらつきは、噛み合わせの異常や歯ぎしりなどの習慣によって引き起こされます。咬合性外傷による歯のぐらつきに対する対策として以下が効果的です。

  • 咬合調整を行うこと:噛み合わせが悪い場合は、矯正治療や補綴治療などで噛み合わせを改善することができます。
  • マウスピースの使用:歯ぎしりや食いしばりのクセがある場合、就寝時にマウスピースを装着することで歯にかかる負荷を軽減できます。

以上の対策を適切に実施することで、歯がぐらつく原因に対処することができます。しかし、歯がぐらつく症状が続く場合は、早めに歯科医院を受診し、専門の歯科医師に相談することが重要です。

3. 歯周病の重症化を防ぐポイント

歯周病の症状が重くならないようにするためには、以下のポイントを意識しましょう。

3.1 定期的な歯科検診とクリーニングを受ける

歯科検診とクリーニングは歯周病を予防するために欠かせません。歯医者さんに定期的に通い、専門的なケアを受けましょう。歯垢や歯石をきちんと取り除くことで、歯と歯ぐきの状態を確認できます。早期に歯周病を発見することで、適切な治療とケアを行うことができます。

3.2 正しい歯磨きの習慣を身につける

歯周病を予防するためには、正しい歯磨きの方法を実践しましょう。適切な歯ブラシを使い、歯と歯ぐきの境目を45°の角度で小刻みに動かすように磨きます。また、歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを使用し、歯ぐきの隙間に溜まった歯垢も取り除きましょう。

3.3 口腔衛生の習慣を身につける

口腔衛生の習慣を身につけることも重要です。毎日口腔内の清掃を行うために、歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシを使いましょう。これにより口臭や細菌の繁殖を防ぐことができます。また、唾液の分泌を促すためによく噛んで食べることや、間食の摂取を控えることも大切です。

3.4 ストレスと疲労を軽減する

ストレスや疲労は免疫力を低下させるため、歯周病の進行を促す要因となります。疲れやストレスが溜まらないよう心がけ、十分な睡眠や適度な運動を取り入れ、心身の健康を保ちましょう。リラックスする時間を持つことや、ストレス発散の方法を見つけることも大切です。

これらのポイントを意識し、日常生活に取り入れることで歯周病の重症化を防ぐことができます。歯周病は早期発見と予防が肝心ですので、健康な歯と歯ぐきを保つために、正しいケアを行いましょう。

4. まとめ

歯周病は症状が進行すると歯を失うことにつながるため、早期の予防と適切な治療が重要です。定期的な歯科検診とクリーニングを受けることで、歯周病の予防と早期発見が可能になります。また、正しい歯磨きの習慣や口腔衛生の維持、ストレスと疲労の軽減も大切です。歯と歯ぐきの健康を保つために、これらのポイントを日常生活に取り入れましょう。

健康な歯と歯ぐきを保つためには、日々のケアが欠かせません。正しいセルフケアと歯科医師のアドバイスを受けながら、歯周病を予防し、健康な口腔環境を維持しましょう。

この記事を監修した人
山崎 英彦

札幌 歯周病・予防歯科 院長
歯周病治療および予防歯科を重視し、口腔の健康を目標とした治療を心がけています。

  • 日本歯周病学会指導医
  • 日本臨床歯周病学会指導医
  • 日本糖尿病学会協力歯科医
  • 日本歯周病学会認定研修施設

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