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奥歯3連ブリッジ 費用と素材の選び方 - あなたの歯に最適な方法を見つけよう

[2024.11.28]

奥歯が欠損した時の治療法「奥歯3連ブリッジ」の費用を保険適用と自費でわかりやすく解説。費用対効果が高い保険適用の金属ブリッジから、耐久性と審美性に優れたジルコニアブリッジまで、幅広い素材と価格を比較できます。あなたに最適な奥歯ブリッジを見つけましょう。

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はじめに

このブログでは、歯の欠損治療法の一つである「奥歯ブリッジ」について詳しく解説しています。奥歯ブリッジの概要から費用、素材の特徴など、知っておくべき重要なポイントを分かりやすくまとめています。歯を失った際の治療法を検討されている方は、ぜひこのブログを参考にしてみてください。

 

  1. 奥歯3連ブリッジとは

     

1.1 概要

奥歯3連ブリッジは、失った歯を補うための一つの治療方法で、周囲の健康な歯を利用して人工の歯を固定する構造を持っています。このため、名称には「3連」と付けられています。ブリッジは、失った歯の機能を回復することを目的としています。

1.2 仕組み

治療プロセスでは、まず隣接する歯を少し削り、そこに支えとなる土台を作成します。その上に人工の歯が設置され、周囲の歯と連結されます。これにより、支える歯は健康かつ動揺しないことが求められます。具体的な条件は次の通りです。

  • 隣に健康な歯が存在すること
  • 支えとなる歯が安定していること

1.3 メリットとデメリット

メリット

  • 自然な噛み心地: ブリッジはしっかりと固定されているため、元の歯のように噛むことができ、快適に使用できます。
  • 治療が簡単: インプラント手術と比べて、外科的な手続きが少ないため、比較的短期間で治療が済みます。

デメリット

  • 横の歯への負担: ブリッジの設置により、両隣の歯にかかる圧力が増加し、これらの歯が徐々にダメージを受ける恐れがあります。
  • 虫歯リスクの上昇: もし隣接する歯が虫歯になると、ブリッジ全体の再治療が必要になる場合があります。

1.4 適用されるケース

奥歯が1本失われた場合、この治療法が特に有効です。奥歯は強い咬合力がかかる部分であり、ブリッジはその耐久性を考慮して設計されています。また、形状や大きさについては、見るからに美しいだけでなく、機能性も重視したカスタマイズが行われます。

1.5 総括

奥歯3連ブリッジは、歯が欠けた際の一般的な治療法の一つで、自分の歯に近い感覚で噛むことが可能です。ただし、隣接する歯への影響や虫歯のリスクについても理解しておくことが大切です。ブリッジ治療を考える際には、専門の歯科医と詳細に相談し、最適な選択をすることが重要です。

 

  1. 保険適用の奥歯ブリッジの費用

 

保険適用の奥歯ブリッジは、経済的に治療が受けられるため、多くの患者さんに選ばれている方法です。このセクションでは、具体的な費用の概要や構成について詳しく説明します。

  • 費用の目安

保険が適用される場合、奥歯1本の欠損に対するブリッジの費用は、約11,000円程度が一般的です。なお、診察や検査等にかかる追加料金を考慮すると、トータルで約2万円ほどになることが多いです。

  • 治療にかかる具体的な費用の内訳

奥歯ブリッジの制作に伴う費用の内訳は以下の通りです:

  • 診察・検査料金:約2,500〜3,500円
  • 隣接歯の神経治療:約3,500〜5,000円
  • ブリッジ本体の制作費用:13,000〜23,000円

保険適用のブリッジは、歯の欠損状況により料金の変動が少なく、利用しやすい選択肢とされています。

  • 利点

保険適用の奥歯ブリッジは、頑丈な金属素材を使用しているため、費用対効果が高くなっています。また、治療完了までの期間が比較的短く、約1週間で実施が可能です。急いで治療を希望する方にはこの点が特に魅力的です。

  • 留意点

一方で、保険適用の奥歯ブリッジには注意すべき点もあります。金属製のため、外見が気になる方や金属アレルギーをお持ちの方には不向きな場合があります。また、健康な隣の歯を大きく削る必要があるため、長期的な健康リスクも考慮に入れる必要があります。

  • 経済性と耐久性

金属製のブリッジは、壊れにくく長持ちする特徴がありますが、使用しているうちに金属が錆びたり変色することがあるため、長期間使うことを考慮する際はこれらの要因にも注意が必要です。

保険適用の奥歯ブリッジは、手頃な価格での治療が可能ですが、材質や外見、健康への影響についても慎重に検討することが重要です。

 

  1. 保険適用外(自費診療)の奥歯ブリッジの費用

奥歯のブリッジ治療を自費診療で行う場合、使用する素材や施術方法によって費用が大変異なります。この自費診療では、患者が望む品質の材料を選べるため、見た目や耐久性にこだわる方には理想的な選択肢となります。

3-1. 自費診療の費用の目安

自費で行う奥歯のブリッジ治療は、以下のように価格が分類されます:

  • ハイブリッドセラミック: 約50,000円
  • プラスチックとセラミックを融合した素材で、自然な外観を持ちつつコストを抑えることが可能です。
  • メタルボンド: 約100,000円
  • 金属製のフレームにセラミックを焼き付けたもので、耐久性と美しさのバランスが優れています。
  • オールセラミック: 約120,000円
  • 完全なセラミック製で、特に見た目や色合いにこだわる患者に最適です。
  • ゴールド: 約100,000円
  • 耐久性が高く、適合性も良好ですが、見えやすいため、使用する位置には配慮が必要です。

3-2. 追加費用の考慮

自費診療ではブリッジの費用のほかにも、以下のような追加費用が発生することがあります:

  • 初診料および再診料: 診療を受ける際、毎回発生する費用です。
  • 診査・検査料: 約30,000円程度の費用がかかることが一般的です。
  • 根管治療: 必要な場合、5万円から12万円ほどの追加費用が発生する可能性があります。
  • 土台の費用: 1本あたり約20,000円程度の追加費用が見込まれます。

3-3. 自費診療を選ぶ理由

自費診療を選択するメリットには、自分自身の好みやニーズに応じた材料を選べることが挙げられます。保険適用の治療では得られないような高品質な素材を用いることで、長期的にはコストパフォーマンスが向上します。

  • 美しい仕上がり: 特に見た目が重要な前歯に近い奥歯の治療では、自費診療の選択によって美しい仕上がりが期待できます。
  • 耐久性: 自費で使用される素材の多くは高い耐久性を持ち、長期間使用可能であるため、再治療の頻度を減らせる点もメリットです。

自費診療は費用が高額になることが多く、コストを重視する方には向かないかもしれませんが、質の高い治療を求める方にとっては非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

 

  1. 奥歯ブリッジの素材と特徴

奥歯のブリッジは、耐久性が重視されるため、その構成素材には特別な要件が求められます。以下では、保険適用のブリッジ素材と自費診療での選択肢について、それぞれの特徴を詳しく説明します。

4-1. 保険適用の奥歯ブリッジ

保険診療で用いられる奥歯のブリッジの主な素材は銀歯で、以下のような特性があります。

  • 頑強さ
    銀歯は、パラジウムなどの金属を含むため、高い強度を誇ります。そのため、強い噛み合わせが要求される奥歯の治療に適しています。この強度は、プラスチック製品では実現できないものです。
  • 審美性の制限
    銀色の金属はその見た目から目立ちやすいため、主に奥歯に使用されます。前歯の治療には不向きですが、奥歯の場合は機能が優先されるため、大きな問題とはなりません。
  • 経年変化の可能性
    銀歯は、金属特有の劣化が時間とともに生じ、虫歯や破損が起こる危険性があります。そのため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。

4-2. 自費診療の奥歯ブリッジ

自費診療では、さまざまな素材から選ぶことが可能です。主な選択肢には以下があります。

メタルボンド

メタルボンドは、内部が金属であり、外側にセラミックを施した構造です。

  • 美しい見た目
    内部が金属であるにもかかわらず、セラミックの外装によって自然な歯に近い外観が実現されています。
  • 耐久性が優れる
    メタルボンドは非常に強靭であり、割れにくいため、奥歯の治療に最適な素材です。

オールセラミック

オールセラミックは、素材全体がセラミックで構成されたブリッジです。

  • 高い審美性
    天然の歯に匹敵する透明感を持ち、非常に自然な見た目を実現していますので、特に前歯に推奨されることが多いですが、奥歯にも適用可能です。
  • 強度の注意点
    セラミック製であるため、衝撃に弱く、割れるリスクがあるため使用には注意が必要です。

ジルコニア

ジルコニアは、人工ダイヤモンドに近い特性を持つ素材で、ブリッジにも用いられています。

  • 高い強度
    極めて硬く、噛む力に対して優れた耐性を持つため、奥歯の治療には非常に適しています。
  • 色あせない特性
    審美性が高く、変色しにくいという特性を持つ一方で、周囲の歯への影響についても考慮が必要です。

4-3. まとめ

奥歯のブリッジには、保険適用の銀歯や自費診療でのさまざまな素材選択肢があり、それぞれに利点と欠点があります。患者自身のニーズや歯の状態に応じて、理想的な素材を選ぶことが重要です。

 

  1. ブリッジ以外の欠損歯の治療法

欠損した歯を補うための治療法は、ブリッジだけではありません。ここでは、代表的なインプラント入れ歯について、その特徴やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

インプラント

インプラントは、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、その上に新しい歯(クラウン)を取り付ける治療法です。この治療法の最大の特徴は、隣接する健康な歯を削る必要がない点です。そのため、他の治療法と比べて健全な歯の保存が可能です。

特徴・メリット

  • 見た目が自然:インプラントは天然の歯と非常に似た見た目を持つため、審美性が高いです。
  • 咬合力の再現:噛んだ時の力が天然歯に近く、快適に食事ができます。
  • 骨の健康を維持:インプラントは顎骨に直接埋め込むため、歯が失われた後に起こる骨の resorption を防ぐ効果があります。

デメリット

  • コストが高い:自費診療となるため、治療費が高額になることが多いです。
  • 治療時間がかかる:インプラント治療は数回の通院が必要であり、完了までに数ヶ月かかることがあります。
  • 健康状態の限界:健康状態や骨量により治療が適用できない場合があります。

入れ歯

入れ歯は、失った歯の隣にある歯を利用して義歯を取り付ける治療法です。入れ歯は比較的短期間で作成でき、保険が適用される可能性があるため、経済的な負担を軽減できる点が魅力です。

特徴・メリット

  • 保険適用の可能性:多くの場合、保険が適用できるため、治療費を抑えられます。
  • 迅速な治療:ブリッジやインプラントに比べて短期間で治療が完了します。
  • 柔軟性:入れ歯は取り外し可能であり、清掃が容易です。

デメリット

  • 安定感が欠ける:特に土台が少ない場合、安定性が低くなりやすいです。
  • 異物感:初めて入れ歯を使用する場合、異物感があることがあります。慣れるまでに時間がかかることもあります。
  • メンテナンスが必要:入れ歯は日常的なメンテナンスが必要であり、適切に管理しないと劣化する可能性があります。

まとめ

ブリッジ以外にも、インプラントや入れ歯といった選択肢が存在します。各治療法にはそれぞれの特徴やメリット・デメリットがありますので、自分の状態やニーズに合わせた治療法をしっかりと考えることが重要です。

 

まとめ

奥歯の欠損に対して、ブリッジ治療は一般的な選択肢の1つですが、インプラントや入れ歯など、他の治療法も選択肢として検討する必要があります。それぞれの方法には長所短所があり、患者の状態や予算、治療期間などを総合的に勘案して、最適な治療法を選ぶことが重要です。歯の健康と機能の回復を目指すためには、専門の歯科医と十分に相談し、納得のいく治療計画を立てることが不可欠です。

よくある質問

奥歯3連ブリッジはどのような治療法ですか?

奥歯3連ブリッジは、失った歯を補うための治療法で、周囲の健康な歯を利用して人工の歯を固定する構造を持っています。失った歯の機能を回復することが目的で、比較的短期間で治療が可能な特徴があります。ただし、隣接する歯への負担や虫歯リスクなどの注意点にも留意する必要があります。

保険適用の奥歯ブリッジはどのくらいの費用がかかりますか?

保険が適用される場合、奥歯1本の欠損に対するブリッジの費用は約11,000円程度が一般的です。診察や検査などの追加料金を考慮すると、トータルで約2万円ほどになることが多いです。保険適用のため、比較的手頃な価格で治療が受けられる選択肢となっています。

自費診療の奥歯ブリッジはどのような費用設定になりますか?

自費診療の場合、使用する素材によって大きな費用差があります。ハイブリッドセラミックが約50,000円、メタルボンドやゴールドが約100,000円、オールセラミックが約120,000円程度となっています。材質の違いによって見た目や耐久性が異なるため、患者の要望に合わせて選択できるメリットがあります。

ブリッジ以外の欠損歯治療法にはどのようなものがありますか?

ブリッジ以外の代表的な治療法としは、インプラントや入れ歯が挙げられます。インプラントは天然の歯に近い機能と見た目が特徴で、健康な歯を削る必要がありません。一方、入れ歯は比較的短期間で治療が可能で、保険適用の可能性もあり経済的です。それぞれに長所短所があるため、歯の状態やニーズに合わせて最適な治療法を選ぶことが重要です。

この記事を監修した人
山崎 英彦

札幌 歯周病・予防歯科 院長
歯周病治療および予防歯科を重視し、口腔の健康を目標とした治療を心がけています。

  • 日本歯周病学会指導医
  • 日本臨床歯周病学会指導医
  • 日本糖尿病学会協力歯科医
  • 日本歯周病学会認定研修施設

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