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歯周病の治療を受けた人は心房細動が再発しにくくなる可能性~心房細動の再発に歯周病が関与?

[2024.05.16]

札幌 歯周病・予防歯科、院長の山崎英彦です。

歯周病を治療すると心房細動が再発しにくくなる可能性があるという研究結果が報告されました。この研究は、広島大学の宮内俊介氏らによるもので、「Journal of the American Heart Association(JAHA)」に掲載されています。

心房細動は不整脈の一種で、動悸やめまいを引き起こしますが、特に脳梗塞のリスクが高くなります。心房細動の治療には、アブレーション治療という、心拍の乱れを引き起こす部分を焼く方法が一般的です。

宮内氏らの研究では、アブレーション治療を受けた288人の心房細動患者のうち、97人が歯周病の治療も受けました。その結果、歯周病の治療を受けた人は、アブレーション治療だけを受けた人に比べて、心房細動の再発リスクが約61%低いことがわかりました。また、再発した人は歯周病の重症度が高いことも判明しました。

歯周病が全身の健康に影響を与えることは知られていますが、今回の研究は、歯周病が心房細動の再発リスクに関連している可能性を示しています。宮内氏は、歯周病治療が心房細動の予後を改善する可能性があると述べており、心房細動の患者には歯周病の検査と治療を勧めています。

心房細動患者さんは、歯周病の治療を受けることで、再発リスクを下げられる可能性があります。定期的に歯科検診を受け、歯周病の早期発見・早期治療を心がけましょう。

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