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残存歯数が少ないと死亡リスクが上がる?

[2023.12.03]

札幌 歯周病・予防歯科、院長の山崎英彦です。

歯の健康は、心身の健康やQOL(生活の質)に大きく影響します。最近の研究で、65歳以上の高齢者において、残存歯数が20本以下であることは、死亡リスクや身体機能障害リスクの上昇と関連することが明らかになりました。

この研究では、26市町村に在住する65歳以上の高齢者5万8,137人を対象に、2010年と2013年の2回にわたって口腔の健康状態を調査しました。その後、2019年までの死亡率、認知症、機能障害に関する情報を追跡調査しました。

その結果、残存歯数が20本以上の対照群と比較して、残存歯数が10~19本群では死亡リスクが10%、残存歯数が0~9本群では33%高く、身体機能障害リスクもそれぞれ6%、10%高くなっていました。

特に、残存歯数が0~9本群では、絶望感や健康診断未受診のリスクが高く、外出頻度や知的活動、野菜・果物の摂取頻度が低くなっていました。

これらの結果から、口腔の健康状態を良好に保つことは、高齢者の健康寿命を延ばすために重要であることが示唆されました。

ポイント

  • 残存歯数が20本以上:死亡リスクや身体機能障害リスクは低い
  • 残存歯数が10~19本:死亡リスクや身体機能障害リスクはやや高い
  • 残存歯数が0~9本:死亡リスクや身体機能障害リスクは高く、QOLも低い

まとめ

歯の健康は、健康寿命を延ばすために重要な要素です。日頃から歯磨きや定期的な歯科検診などを行い、口腔の健康状態を良好に保つようにしましょう。

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