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50代で入れ歯ゼッタイNG! 歯を残す最新インプラント治療とは?

[2024.06.30]

 

50代から歯を失う人が急増。入れ歯選択が多いが、最新のインプラント治療なら自分の歯と同じように噛める上に隣接歯への影響も最小限。長期的な使用が可能で、顎骨の維持や審美性にも優れた選択肢を詳しくご紹介します。

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はじめに

年齢を重ねるごとに、歯を失う人が増えていきます。特に50代以降では、歯周病による歯の喪失が顕著になります。入れ歯は現代でも歯を失った後の一般的な選択肢ですが、近年では入れ歯以外の治療法も広く選ばれるようになってきました。このブログでは、50代の歯の喪失の現状と、インプラント治療やオーバーデンチャーなどの入れ歯以外の治療法について、メリット・デメリットを踏まえつつ解説していきます。

  1. 50代で入れ歯になる割合と理由

 

50代になると、歯の喪失が増えてきます。厚生労働省の「歯科疾患実態調査」によると、50代以降の人々は年齢とともに歯を失う本数が増加していることが確認されています。

具体的なデータを見ると、50〜54歳の人々は平均で2本の歯を失っており、55〜59歳では平均3.1本、60〜64歳では平均4.6本、そして65〜69歳では平均6.7本の歯を失っています。

このように、50代以降でも歯の喪失は増えていく傾向にあります。これは、50代になると身体のさまざまな変化が起こり、それが実際に歯にも影響を与えるからです。

50代で歯を失う主な原因

50代で歯を失う主な原因は、歯周病です。歯周病は細菌の感染によって引き起こされる疾患であり、歯茎や歯を支える歯槽骨が崩壊してしまいます。歯茎が腫れるものの、痛みがほとんどないまま進行していくため、気付いた時には歯がグラグラと動くようになり、最悪の場合、歯を抜かなければならなくなることもあります。

日本人は虫歯には比較的敏感ですが、歯周病には無頓着な傾向があります。そのため、虫歯で歯科医院を受診したものの、実際には歯周病が深刻な状態になっているケースも少なくありません。

歯を失わずに健康な口腔状態を保つために

歯を失わずに健康な口腔状態を保つためには、以下の点に注意する必要があります。

  1. 定期的な検診の受診:歯のトラブルが起こる前に定期的な検診を受けましょう。歯科医師の定期的なチェックによって早期に歯周病などの問題を発見し、適切な処置が可能になります。
  2. 歯磨きの習慣:適切な歯磨きの習慣を身につけましょう。歯垢をしっかり除去することで歯周病の進行を防ぐことができます。
  3. 歯ブラシと歯磨き粉の選び方:歯ブラシは毛先が柔らかく、歯並びに合ったものを選びましょう。また、歯磨き粉はフッ素入りのものを使用すると虫歯予防に効果的です。
  4. 生活習慣の見直し:喫煙や飲酒、ストレスなどの生活習慣が歯周病の進行を促進します。これらの要因を見直し、口腔環境を改善するように心がけましょう。

以上が50代で入れ歯になる割合とその理由についての説明です。入れ歯を避けるためには、定期的な検診と歯周病の予防が非常に重要です。歯を失わずに健康な口腔状態を維持するためには、自己管理と歯科医院でのケアの両方が欠かせません。

 

  1. 歯を失った場合のインプラント治療のメリット

 

インプラント治療は、歯を失った場合における優れた選択肢です。以下に、インプラント治療のメリットをご紹介します。

自然な外観と機能

インプラントは、天然の歯に最も近い治療法です。人工の歯を顎にしっかりと埋め込むことで、外見や噛む力など、まるで天然の歯であるかのような感覚を得ることができます。そのため、年齢に関係なく自信を持って笑顔を見せたり、好きなものをしっかりと噛むことができます。

持続性と耐久性

適切なメンテナンスを行えば、インプラントは長期間使用することができます。ブリッジや入れ歯と比べて、インプラントは非常に耐久性が高く、安定性があります。一度治療を受ければ、90%以上の人が10年以上もの間、インプラントを使用し続けることができます。

隣接歯の負担を最小限に

ブリッジや入れ歯は、隣接する健康な歯に負担をかけることがあります。しかし、インプラントは周囲の歯に影響を与えず、独立して顎に取り付けられます。そのため、隣接歯への負担を最小限に抑えることができます。

顎骨の維持と促進

インプラントは、歯槽骨の機能を維持し、促進する役割も果たします。歯を失うと、その部位の歯槽骨は徐々に吸収されてしまいます。しかし、インプラントは顎に力を与えることで、歯槽骨への刺激を与え、吸収を防ぐことができます。

インプラント治療は、自然な外観と機能、持続性と耐久性、隣接歯への影響の最小化、顎骨の維持と促進という点で優れた治療法です。治療には外科手術が伴いますが、自分の歯と同様に噛むことができるだけでなく、長期的な使用が可能です。そのため、インプラント治療は検討する価値があります。

 

  1. 50代でインプラント治療を選ぶ際の注意点

 

50代の方がインプラント治療を選ぶ際には、以下の注意点を考慮する必要があります。

  1. 健康状態の確認: インプラント治療は手術を伴うため、事前に自身の健康状態を確認しましょう。持病や薬の服用状況など、治療に影響を及ぼす可能性がある要素を医師に伝えましょう。
  2. 骨密度の測定: インプラントは顎の骨に埋め込むため、骨密度の測定が必要です。骨密度が十分でない場合、補助的な治療や骨造成手術が必要となることもあります。
  3. 治療計画の詳細な相談: インプラント治療は個々のケースによって異なるため、治療計画を詳細に相談しましょう。インプラントの種類や手術の進行方法、治療期間などを確認し、自身の予算やスケジュールに合わせた計画を立てましょう。
  4. メンテナンスの重要性: インプラントを長期間使用するためには、定期的なメンテナンスが必要です。定期的なクリーニングや口腔ケアを怠らず、歯科医院の指示に従って適切なケアを行いましょう。
  5. リスクと副作用の説明: インプラント治療には手術のリスクや副作用が存在することを理解しましょう。手術後の腫れや痛み、感染症のリスクなどがあります。治療前に医師から詳しく説明を受け、リスクと副作用についての十分な知識を持っておきましょう。
  6. 費用の確認: インプラント治療は高額な治療費がかかる場合があります。自費診療の場合、保険の対象外となることが多いため、事前に治療費を確認し、予算に合わせた計画を立てましょう。

これらの注意点を踏まえ、自身の状況や希望に合ったインプラント治療の選択を行いましょう。しっかりと情報を収集し、歯科医師との相談を重ねることで、より良い治療結果を得ることができます。

 

  1. オーバーデンチャーとは

オーバーデンチャーは、2~4本のインプラント体を使用して入れ歯を支える治療法です。通常のインプラント治療と比べ、埋め込むインプラント体の本数を大幅に減らすことができます。

インプラント治療との違い

一般的なインプラント治療では、複数のインプラント体をあごの骨に埋め込んで入れ歯を固定します。一方、オーバーデンチャーでは2~4本のインプラント体を使用し、磁石や金具を取り付けて入れ歯を固定します。

使用する入れ歯

オーバーデンチャーで使用する入れ歯は、一般的な入れ歯と同様に取り外し可能です。口の中の清掃や手入れも容易です。

手術の負担

オーバーデンチャーの治療には、インプラント体を埋め込む外科手術が必要です。局所麻酔により手術中の痛みはほとんどありませんが、手術後に痛みや腫れが生じることがあります。

注意点

オーバーデンチャーを受ける際にはいくつかの注意点があります。全身疾患のある場合や糖尿病のような病気がある場合は、傷の治りが遅くなったり、骨の結合が困難になる可能性があります。また、天然歯が残っている場合は、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。

メリットとデメリット

オーバーデンチャーのメリットは、手術の負担を軽減できることや、取り外し可能な入れ歯のための手入れが容易であることです。しかし、手術後の痛みや腫れが出る可能性があることや、天然歯のリスクが増大することもあります。

オーバーデンチャーは適切な治療方法を選ぶために、歯科クリニックでの相談が重要です。治療の費用や治療のメリット・デメリットについて十分に理解し、自身の状態に合った治療を選びましょう。

 

  1. オーバーデンチャーのメリットとデメリット

 

オーバーデンチャーは、入れ歯に悩んでいる人や一部の天然歯が残っている人にとって、検討すべき治療法とされています。オーバーデンチャーのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

オーバーデンチャーのメリット

  1. インプラント本数の減少による負担軽減:オーバーデンチャーは、2〜4本のインプラント体で入れ歯を支える仕組みです。通常のインプラント治療と比べ、埋め込むインプラントの本数を減らすことができます。そのため、手術による心身の負担が軽減されます。
  2. 取り外し可能で手入れが簡単:オーバーデンチャーは、取り外しが可能であり、一般的な入れ歯と同じように手入れができます。特に、天然歯が残っている場合、取り外せるためブラッシングがしやすく、口の中を清潔に保つことができます。
  3. インプラントと天然歯の長持ち:オーバーデンチャーにすることで、口の中を清潔な環境にすることができます。これにより、インプラントと天然歯の寿命を延ばすことができます。
  4. 高い安定性と快適な使用感:オーバーデンチャーは、インプラント体で入れ歯を支えるため、安定性が高く、小さなサイズでも問題ありません。そのため、違和感が少なく、快適に使用することができます。また、見た目も一般的な入れ歯よりも自然です。

オーバーデンチャーのデメリット

  1. 外科手術の負担:オーバーデンチャーの治療は、インプラント体を埋め込むための外科手術が必要です。このため、入れ歯に比べて心身の負担が大きくなります。手術後は、痛みや腫れが出ることもあります。
  2. 全身疾患の制約:全身疾患がある場合、オーバーデンチャーを受けることが制約されることもあります。例えば、糖尿病などでは傷の治りや骨の結合に時間がかかるため、治療が難しい場合があります。また、全身疾患の影響により細菌感染のリスクも高まります。
  3. インプラント周囲炎のリスク:オーバーデンチャーにして口の中を清潔な環境にすることが重要です。汚れがたまると、歯周病菌が繁殖し、インプラント周囲炎という病気にかかるリスクがあります。重症化すると、インプラントの安定性に悪影響を及ぼす可能性があります。

以上が、オーバーデンチャーの主なメリットとデメリットです。オーバーデンチャーは、入れ歯の悩みや天然歯の一部が残っている場合に検討されるべき治療法ですが、外科手術や口のケアが必要となるため、専門医師との十分な情報収集と相談が必要です。

 

まとめ

50代以降で歯を失う主な原因は歯周病であり、定期的な検診と適切な歯磨きの習慣が重要です。インプラント治療は自然な外観と機能、高い耐久性など多くのメリットがある一方で、手術のリスクや全身状態への制約も考慮する必要があります。オーバーデンチャーは手術の負担が軽減でき取り外しも容易ですが、インプラント周囲炎のリスクにも注意が必要です。健康な口腔環境を維持するには、自己管理と専門医とのコミュニケーションが不可欠です。ライフステージに応じた適切な治療法を選択し、長期的な視点で歯の健康を維持していくことが重要です。

 

よくある質問

50代で入れ歯になる割合と主な理由は?

50代以降は年齢とともに歯の喪失が増加する傾向にあり、平均で2~6本の歯を失うことが分かっています。この主な原因は歯周病で、細菌感染により歯茎や歯を支える骨が徐々に損なわれていくためです。定期的な歯科検診や適切な歯磨き習慣を心がけることが、入れ歯になるのを防ぐ上で重要です。

インプラント治療のメリットは何ですか?

インプラント治療は自然な外観と機能、長期的な耐久性、隣接歯への影響の最小化、さらには顎骨の維持と促進といった点で優れた治療法です。天然の歯に近い感触を得られ、90%以上の人が10年以上使い続けることが可能です。

50代でインプラント治療を選ぶ際の注意点は何ですか?

健康状態の確認、骨密度の測定、詳細な治療計画の相談、定期的なメンテナンスの重要性、手術のリスクや副作用の理解、費用の確認など、事前の十分な準備が必要です。自身の状況に合わせて、慎重に検討することが重要です。

オーバーデンチャーとはどのような治療法ですか?

オーバーデンチャーは2~4本のインプラント体を使って入れ歯を支える治療法です。通常のインプラント治療と比べ、埋め込むインプラントの本数を大幅に減らすことができます。取り外し可能な入れ歯を使うため、手入れが容易ですが、手術の負担や全身疾患への制約もあるため、注意が必要です。

この記事を監修した人
山崎 英彦

札幌 歯周病・予防歯科 院長
歯周病治療および予防歯科を重視し、口腔の健康を目標とした治療を心がけています。

  • 日本歯周病学会指導医
  • 日本臨床歯周病学会指導医
  • 日本糖尿病学会協力歯科医
  • 日本歯周病学会認定研修施設

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