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歯周病専門医が考えるインプラント治療~「失った歯を補う」だけではなく天然歯を守る選択肢

[2026.05.14]

札幌市中央区の「札幌 歯周病・予防歯科」で院長を務めている山崎英彦です。私たちは、大通駅や札幌駅からほど近い場所で、歯周病治療と予防歯科を中心とした診療を行っています。

日々の診療の中で、私たちが何より大切にしているのは、できる限り天然の歯を守るという考え方です。しかし、どれほど丁寧に治療を行っても、歯周病の進行や破折などによって、残念ながら歯を失ってしまうことがあります。

そのような場合、単に失った歯を補うためだけではなく、残っている健康な歯をこれ以上失わないための選択肢として、インプラント治療を検討することがあります。

 

インプラントは周囲の健康な天然歯を守るための治療です

 

「インプラント=人工の歯を入れる治療」というイメージを持たれている方は多いと思います。もちろんそれも間違いではありません。しかし、歯周病専門医の立場から見ると、インプラントの大きな役割は、残っている天然歯を守ることにあります。

歯を1本失うと、その部分だけの問題では終わりません。噛む力のバランスが崩れ、隣の歯や反対側の歯に過剰な負担がかかるようになります。その結果、残っている歯の寿命まで短くしてしまうケースは少なくありません。

他の治療法との比較と周囲の歯への影響
治療法 周囲の歯への影響
ブリッジ 失った歯の両隣を支えとするため、健康な歯を大きく削る必要があります。
部分入れ歯 バネをかける歯に、揺さぶるような力が繰り返しかかります。
インプラント 独立して機能するため周囲の歯を削る必要がなく、噛む力を単独で支えられます。

こうした負担は、将来的な歯の破折や歯周病悪化のリスクにつながることがあります。一方でインプラントは、結果として他の天然歯を守りやすいという特徴があります。

インプラントの基本的な仕組みについては、別のページも参考になさってください。

 

安易な抜歯を避け天然歯の保存にこだわる理由

 

近年では、「抜歯してインプラント」という流れが比較的早い段階で提案される場面も増えているように感じます。しかし当院では、安易な抜歯を選択することには慎重であるべきだと考えています。

どれほど優れたインプラントであっても、天然歯が本来持っている感覚や機能を完全に再現することはできません。だからこそ当院では、まず徹底した歯周病治療を行い、本当にその歯は残せないのかを慎重に見極めることを大切にしています。

 

当院が大切にしている精密な治療の流れ

当院では、次のようなステップを踏みながら診断と治療を進めています。

  1. 精密検査による現状把握
    レントゲンや歯周組織検査を通じて、骨の状態や炎症の程度を正確に把握します。
  2. 歯周治療による炎症制御
    非外科的歯周治療を行い、お口全体の炎症をコントロールします。
  3. 専門的治療の検討
    歯周組織再生療法など、天然歯を残すための高度な治療が可能か検討します。
  4. インプラントの提案
    あらゆる手段を尽くしても保存が難しいと判断した場合のみ、インプラントを提案します。

札幌市営地下鉄・大通駅から徒歩5分の当院には、他院で抜歯と言われたが相談したいというセカンドオピニオンの患者さんも多く来院されています。少しでも保存の可能性があるのであれば、まずは天然歯を守る方向で治療計画を考える。それが私たちの基本姿勢です。

 

歯周病専門医がインプラント治療を担当する重要性

 

インプラント治療は、人工歯根を埋め込めば終わりではありません。むしろ、本当に重要なのは長く安定して維持できる環境を整えることです。

インプラント周囲炎のリスク管理

実はインプラントは虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎という病気になることがあります。これは歯周病によく似た炎症性疾患で、進行するとインプラントを支える骨が失われ、最終的には脱落につながることもあります。

特に重度歯周病の既往がある方では、リスク管理が非常に重要になります。そのため当院では、インプラント治療の前に、お口全体の歯周病コントロールを徹底しています。

院長である私は、日本歯周病学会、日本臨床歯周病学会の指導医・専門医として、総合的な視点で治療計画を立案しています。土台となる歯周環境が不安定なままでは、どれほど高品質なインプラントを使用しても長期安定は望めません。

 

インプラント治療の費用目安

 

インプラント治療は、原則として自由診療となります。当院では、不必要な自費診療への誘導は行わず、必要性や選択肢を丁寧にご説明したうえで治療方針をご相談しています。

項目 費用の目安(税込)
インプラント手術(1本) 220,000円 ~ 330,000円
上部構造(人工歯) 110,000円 ~ 165,000円
骨造成などの特殊処置 55,000円 ~ 110,000円

※症例の難易度や使用材料によって変動する場合があります。
※事前の歯周病治療は保険診療で対応可能なケースもあります。

 

インプラント治療に関するよくあるご質問

歯周病が進行していてもインプラントはできますか?

歯周病が活動性のままインプラントを行うと、早期脱落のリスクが高まります。まずは歯周病の炎症をコントロールし、病状を安定させることが重要です。そのうえで、骨の状態を確認しながら計画を立てます。

インプラント手術は痛いですか?

手術は適切な局所麻酔下で行うため、術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。術後に腫れや違和感が出る場合がありますが、多くは数日から1週間程度で落ち着いていきます。

ブリッジとインプラントはどちらが良いのでしょうか?

周囲の歯が健康で、できるだけ削りたくない場合にはインプラントが適しています。一方で、全身状態や骨量によってはブリッジや入れ歯が適しているケースもあります。患者さんと相談しながら最適な治療方針を決定します。

 

一生ご自身の歯で健康に過ごしていただくために

インプラントは非常に優れた治療法ですが、もっと大切なのは、なぜ歯を失うことになったのかという原因に向き合うことだと考えています。原因が改善されなければ、再び同じ問題を繰り返してしまう可能性があるからです。

そのため当院では、インプラント治療後も予防歯科・メインテナンスを重視し、患者さんと長く伴走していく診療を大切にしています。札幌北1条駅前通りビルにある当院では、認定歯科衛生士を含めた専門チーム体制で、皆さまのお口の健康をサポートしています。

「なるべく歯を抜きたくない」「インプラントを勧められたが不安がある」というお悩みをお持ちの方も、どうぞ一度ご相談ください。地下歩道7番出口からすぐの場所で、皆さまのご来院をお待ちしております。

この記事を監修した人
山崎 英彦

札幌 歯周病・予防歯科 院長
歯周病治療および予防歯科を重視し、口腔の健康を目標とした治療を心がけています。

  • 日本歯周病学会指導医
  • 日本臨床歯周病学会指導医
  • 日本糖尿病学会協力歯科医
  • 日本歯周病学会認定研修施設

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