将軍と江戸っ予でこんなに違う歯磨きスタイル
札幌 歯周病・予防歯科、院長の山崎英彦です。
先日、とある歯科雑誌のコラムに面白い話題がありましたのでご紹介しますね。
粋な感じか想像できて、面白かったですよ!
写真は、江戸時代の歯磨き行商人です。
江戸時代、将軍は毎朝7時頃に起床し、御手癖(おちょうず)の間で畳の上に敷物を敷き、
自分で顔と歯を洗っていました。その間ずっと、奥女中に後ろから着物の袖をもたせ着物が濡れないようにしていました。
また小皿には奥口中医の調合した歯磨き粉と焼塩が用意されており、好きな方を選び爪楊枝につけて歯を磨いていました。
一方、庶民の江戸っ子は朝風呂の際に歯を磨くことが多かったようです。
江戸っ子は朝風呂は「いのち」と思っていて、歯の白さにもこだわっていました。
式亭三馬の『浮世風呂』の中には
「さらしの手拭いを肩にかけ、歯ブラシ代わりの楊枝で歯磨き袋を突き刺し、ちょんまげにはさんででかけた」
「手拭いを肩にかけ、左の手の平に塩をのせて右の指で歯を磨きながら歩いていると、つばを吐く拍子に肩の手拭いを落とした」等、
江戸っ子が歯磨き用具を携えて朝風呂に出かける光景が多く描写きれています。