噛むと歯が痛い原因とは?
札幌市中央区の「札幌 歯周病・予防歯科」で院長を務めております、山崎英彦です。
食事の際に「噛むとズキッと痛む」「噛むたびに重だるい痛みがある」といった症状を感じたことはありませんか。噛むと歯が痛いという症状は、お口の中で何らかのトラブルが起きているサインです。しかし、その原因は虫歯だけとは限りません。
実際の臨床では、以下のような原因が関係していることがあります。
- 歯周病の進行
- 歯の根の感染
- 歯のヒビや破折
- 噛み合わせや歯ぎしり
当院は、北海道内でも数少ない日本歯周病学会 指導医・専門医が在籍する歯科医院として、こうした症状の原因を精密に診断し、可能な限り歯を抜かない治療を追求しています。
地下鉄大通駅から徒歩5分の場所にある当院では、噛むと痛いというお悩みを抱えた患者さんに対し、精密な診査・診断を行い、科学的根拠に基づいた適切な治療方針をご提案しています。今回は、歯科臨床の現場でよく見られる「噛むと歯が痛い原因」とその対処法について、専門的な視点から解説いたします。
噛むと歯が痛む主な原因とは?咬合痛の背景
噛んだ時に感じる歯の痛みは、歯科では咬合痛と呼ばれます。これは、噛んだときに歯やその周囲に痛みを感じる症状を指します。咬合痛が起こる背景には、大きく分けて次の2つがあります。
- 歯を支える組織に炎症が起きている
- 歯そのものに構造的な問題が生じている
臨床で特によく見られる原因について、順番に説明していきます。
歯周病による歯ぐきや骨の炎症
歯周病が進行すると、歯を支えている骨である歯槽骨が徐々に溶けていきます。また、歯と骨の間には歯根膜というクッションの役割を持つ組織があります。この歯根膜に炎症が起こると、噛んだときの圧力が痛みとして伝わるようになります。
特に重度の歯周病では、歯がグラグラする、噛むと歯ぐきが痛む、歯ぐきが腫れるといった症状が現れることがあります。当院のように歯周病専門外来を設けている歯科医院では、歯周組織の状態を詳細に評価しながら、できる限り歯を保存する治療を行います。
根尖性歯周炎(歯の根の先の感染)
根尖性歯周炎とは、歯の根の先端に細菌感染が起こり、膿の袋が形成される病気です。特に次のような歯で起こりやすい傾向があります。
| 過去の治療歴 | 過去に神経を取った歯 |
|---|---|
| 虫歯の進行 | 虫歯が神経まで進行した歯 |
歯の根の先に膿が溜まると、噛んだときにその部分が圧迫され、ズキズキする痛みや鈍い痛みが出ることがあります。この場合は、歯の内部を清掃・消毒する根管治療が必要になります。
歯の破折(ヒビ・割れ)
意外と多く、そして見逃されやすい原因が歯のヒビや破折です。特に次のような歯は破折リスクが高くなります。
- 神経を失っている歯
- 長年強い力がかかっている歯
- 大きな被せ物が入っている歯
歯に微細なヒビが入ると、噛んだ瞬間だけ鋭く痛むという特徴的な症状が現れることがあります。ヒビが進行すると歯が完全に割れてしまい、抜歯が必要になる場合もあるため、早期発見が非常に重要です。
噛み合わせや歯ぎしり・食いしばり
歯の病気ではなく、過度な力が原因で痛みが出ることもあります。例えば、特定の歯だけ強く当たっている、就寝中の歯ぎしり、日中の食いしばりなどによって、歯根膜が打撲のような状態になり、噛むと痛むことがあります。このようなケースでは、歯そのものの治療よりも力のコントロールが重要になります。
原因によって異なる専門的な治療法
「噛むと歯が痛い」という症状を改善するためには、原因を正確に診断することが何より重要です。当院では、患者さんの大切な天然歯をできる限り守ることを目標に、原因に応じた治療を行っています。
歯周病に対する専門的治療
歯周病が原因の場合、まずは細菌を徹底的に除去する治療を行います。当院では、いきなり外科手術を行うのではなく、こうした非外科的歯周治療を丁寧に行うことで、多くの症例で改善を目指しています。
| スケーリング | 歯の表面についた歯石や細菌の塊を専用器具で取り除きます。 |
|---|---|
| ルートプレーニング | 歯ぐきの奥深くにある歯石や細菌を除去し、歯根表面を滑らかに整えます。 |
| プラークコントロール | 患者さんご自身のセルフケアを向上させるため、歯磨き方法などを個別に指導します。 |
根管治療・再根管治療
歯の根の感染が原因の場合は、根管治療を行います。他院で「治療が難しい」「抜歯しかない」と言われた歯でも、精密な診査を行うことで保存できる可能性が見つかることもあります。当院では、できる限り歯を残す選択肢を検討しながら治療を進めています。
噛み合わせ調整とマウスピース治療
歯ぎしりや食いしばりが原因の場合は、以下の方法で歯にかかる負担を軽減します。
- 噛み合わせの微調整
- 夜間用マウスピース(ナイトガード)
噛み合わせは数ミクロン単位の調整が重要になるため、慎重な診査が必要です。
歯の破折への対応
歯のヒビが浅い場合は、被せ物による補強や接着治療によって歯を保存できる可能性があります。重度の破折であっても、状態によっては安易に抜歯を選択せず、保存の可能性を検討することが大切です。
当院の歯周病治療・予防歯科の考え方
大通駅から徒歩5分にある当院では、噛むと痛いという症状の背景にある原因を見逃さないことを大切にしています。特に歯周病は、自覚症状が少ないまま進行する沈黙の病気です。噛んで痛いと感じる頃には、すでに歯周組織の破壊が進行しているケースも少なくありません。
しかし私たちは、たとえ「抜歯と言われた歯」であっても、最新のエビデンスと歯周病専門医としての臨床経験を基に、歯を残す可能性を最後まで検討します。
また当院では、以下のスタッフによるチーム医療を行っています。
- 歯科医師による専門治療
- 認定歯科衛生士によるメインテナンス
不必要にインプラントを勧めるのではなく、自分の歯で長く噛めることの価値を大切にした治療を心がけています。
噛むと歯が痛いときのよくある質問
痛いときだけ市販の痛み止めを飲めば大丈夫ですか?
一時的に痛みが和らぐことはありますが、原因は解決していません。放置すると症状が悪化し、治療期間が長くなる、あるいは抜歯のリスクが高くなる可能性があります。噛むと痛い症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
歯周病で噛むと痛い場合、抜歯になりますか?
必ずしもそうとは限りません。当院では歯周病指導医による精密診断を行い、非外科治療を中心としたアプローチで、歯を保存できた症例も多くあります。まずは現在の歯周組織の状態を正確に診査することが重要です。
治療費はどのくらいかかりますか?
基本的には保険診療の範囲内で可能な治療からご提案します。より専門性の高い治療を希望される場合には、自費診療の選択肢や費用を丁寧にご説明し、患者さんに納得いただいた上で進めていきます。無理に治療を勧めることはありませんので、ご安心ください。
院長よりメッセージ
「噛むと歯が痛い」という症状は、食事という日常の楽しみを大きく損なってしまう辛いものです。私たち「札幌 歯周病・予防歯科」では、単に痛みを抑えるだけでなく、なぜその痛みが起きているのかという根本原因を見極めることを大切にしています。
私、山崎英彦は日本歯周病学会および日本臨床歯周病学会の両学会で指導医・専門医の資格を有しています。北海道内でも非常に限られた資格であり、重度歯周病や難症例にも対応できる体制を整えています。
「この歯はもうダメかもしれない」「抜くしかないと言われた」そのような場合でも、まだ歯を残せる可能性があることは少なくありません。大通駅から通いやすい環境で、スタッフ一同、皆さまが自分の歯で美味しく食事を楽しめる未来を支えられるよう、全力でサポートいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
札幌 歯周病・予防歯科 院長
歯周病治療および予防歯科を重視し、口腔の健康を目標とした治療を心がけています。
- 日本歯周病学会指導医
- 日本臨床歯周病学会指導医
- 日本糖尿病学会協力歯科医
- 日本歯周病学会認定研修施設
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