【2024年注目の革新治療】インプラントのオールオン4がすごい!費用・メリット・デメリットを徹底解説
オールオン4は、最小4本のインプラントで12本の人工歯を固定できる画期的な治療法です。治療期間が短く費用を抑えられる上、痛みがなく発音しやすい等のメリットが多数。一方でデメリットもあり、治療を検討中の方は本記事で全てを確認しましょう。
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はじめに
近年、歯科治療の分野で革新的な手法として注目されているのがオールオン4と呼ばれる治療法です。従来の入れ歯やインプラントとは異なり、最小限の侵襲で失った歯の機能を取り戻すことができるオールオン4は、歯を失った多くの方にとって魅力的な選択肢となっています。本日は、オールオン4の仕組み、メリット・デメリット、費用や寿命について詳しく解説していきます。
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オールオン4(All-on-4) とは
オールオン4(All-on-4)は、歯科治療における革新的な方法であり、前歯から奥歯まで一体になっているインプラント治療法です。治療には顎の骨に4本のインプラントを埋め込み、その上に上部構造を固定することで、わずか4本のインプラントだけで12本の義歯を支えることが可能です。
この治療法は、従来のインプラント治療とは異なるアプローチを取っています。従来の方法では、1本の歯に1本のインプラントを使用していましたが、オールオン4では最少本数のインプラントでまとまった数の義歯を支えます。そのため、治療期間が短縮され、費用も抑えることができるのです。
オールオン4は、特に歯周病により多くの歯を失った方に最適な治療法です。治療後には即日で固定式の仮の歯を装着することができ、すぐに噛むことができるだけでなく、自然な歯の機能と美しさを取り戻すことができます。
また、オールオン4は顎の骨に最小4本のインプラントを埋め込んで12本の人工歯を固定する治療法です。これにより、より自然な見た目と機能を得ることができます。特に全顎にわたる広範な歯の損失や機能障害がある場合に適用されます。
オールオン4治療法は、手術の回数を少なくしながら最大の効果を得ることができるため、数多くの利点があります。まず、4本のインプラントを使用することで身体への負担を軽減し、治療費用を削減することができます。また、限られた骨量でも治療が可能なため、骨量が少なくインプラント治療が難しかった方にも適しています。
オールオン4は、少ない数のインプラントで多くの歯を固定できる革新的な治療法です。そのため、治療期間や費用を短縮できることから、多くの方にとって魅力的な選択肢となっています。
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オールオン4のメリット
オールオン4の治療法には、以下のようなメリットがあります。
身体への負担を軽減できる
オールオン4は最小4本のインプラントを使用するため、手術回数が少なくて済みます。穴を開ける数が少ないため、手術時間が短縮され、身体への負担が軽減されます。また、骨の量がある場所にインプラントを埋め込むことができるため、骨造成手術の必要性も低くなります。
費用を抑えられる
オールオン4の治療費用は、埋入するインプラントの本数が少ないため、比較的抑えることができます。個別のインプラントに比べて費用が抑えられる可能性が高いですが、歯科医院や治療法によって費用は異なる場合もあります。
顎の骨が薄い方でも治療ができる
オールオン4では、顎の骨が薄い方でもインプラント治療を受けることができます。従来のインプラント治療では、骨の不足している場合に骨造成手術が必要となりますが、オールオン4では骨のある部位にインプラントを埋め込むことができます。そのため、骨の量が少ない方でも手術をせずにインプラントを受けることができます。
治療期間が短い
オールオン4の治療期間は通常のインプラント治療に比べて短くなります。オールオン4では、インプラントの埋入と上部構造の装着が同じ日に行われます。一般的なインプラント治療では、埋入後に人工歯根と骨の結合を待つ必要があり、その期間が5か月ほどかかることがあります。オールオン4では、人工歯根と人工歯が同時に装着されるため、治療期間が大幅に短縮されます。
よく噛める
オールオン4は、埋入するインプラントの本数が少ないため、顎の骨にしっかりと固定されます。最大12本の歯を装着できるため、硬い食べ物でもよく噛むことができます。オールオン4は咀嚼機能を回復させるだけでなく、侵襲性の低い治療方法です。
発音しやすい
オールオン4では、顎の骨に直接装着されるため、歯茎や粘膜に違和感がありません。そのため、入れ歯よりも発音がしやすく、日常会話を楽しむことができます。特に「し」「す」などの発音がしにくいと感じる方にとって、オールオン4は大きなメリットとなります。
痛みが出ない
オールオン4は顎の骨にしっかりと固定されているため、食べ物のかすが歯茎との間にはさまることがほとんどありません。そのため、口内の痛みを感じることが少なくなります。日常生活での快適さを保つことができます。
外れない
オールオン4は顎の骨に固定されているため、入れ歯のように突然外れる心配がありません。取り外しは可能ですが、歯科医師によって行われるため、突然の外れや再装着の必要性を心配する必要がありません。
骨の吸収を防いでくれる
オールオン4は顎の骨にしっかりと固定されているため、骨の吸収が起こりにくくなります。顎の骨は刺激を受けないと吸収されてしまうため、骨の刺激が継続することで骨の吸収を防ぐことができます。顎の骨の形を維持し、若々しい顔立ちを保つことができます。
審美性に優れている
オールオン4では、連結した複数本の人工歯を一気に装着するため、天然歯とのバランスが良くなります。色、形、質感などにおいても統一感があり、審美性が高い治療方法です。見た目の美しさに重点を置く方にとって、オールオン4は大きなメリットとなるでしょう。
以上がオールオン4の主なメリットです。オールオン4は治療期間が短く、身体への負担も少なく、顎の骨の量に制約されずに治療ができるなど、多くのメリットがあります。ただし、メンテナンスや残っている歯の抜歯が必要な場合もあるため、注意が必要です。
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オールオン4のデメリット
オールオン4の治療には、以下のデメリットがあります。
デメリット1:歯を抜歯する必要性
オールオン4の治療を受けるためには、必要に応じて健康な歯を抜歯する必要があります。この抜歯の選択は患者にとって重要な決断となります。しかし、抜歯によって歯周病や虫歯の問題を解決することができる場合もあります。
デメリット2:制約された医療機関の選択肢
オールオン4の治療を行える歯科医院は限られています。また、オールオン4に対応していない歯科医院も多く存在します。適切な歯科医院を見つけるためには、経験豊富な医師や専用の設備・機器を備えた歯科医院を選ぶことが重要です。
デメリット3:健康保険の非適用
オールオン4の治療は健康保険の適用外となります。そのため、治療費用が高額になる可能性があります。ただし、オールオン4だけでなく一般的なインプラント治療においても健康保険は適用されません。
デメリット4:身体状態による適用制限
オールオン4の手術は大掛かりな外科手術であるため、患者の身体状態によっては手術が適用されない場合もあります。未成年や全身疾患のある場合、禁煙やアルコール依存症、金属アレルギーなどが適用制限の要因となります。また、セルフケアが自宅で困難な場合もオールオン4の適応が難しいとされています。
これらのデメリットを十分に考慮し、自身の状況や希望に合わせてオールオン4の治療を検討することが重要です。
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オールオン4の寿命
オールオン4の寿命は、通常のインプラントと同様に長いものとされています。オールオン4の治療後、10年経過しても90%以上の方がインプラントを維持しており、20年経過しても85%以上の治療成果が報告されています(出典:JSTAGE)。
インプラントの寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスと日常のケアが非常に重要です。以下のポイントに注意することが寿命を延ばす鍵となります:
定期的なメンテナンスを受けること
- 医師の推奨に従って、少なくとも1年に1〜2回の定期検診を受けましょう。
日々のケアを怠らず
- 適切な歯磨きやフロスの使用を行いましょう。
- インプラント周囲炎や他の歯周病にならないように注意しましょう。
健康状態や生活習慣に配慮すること
- インプラントに影響を及ぼす要因を避けるようにしましょう。
これらのポイントを守ることで、オールオン4の寿命を延ばすことができます。ただし、個々の状況によっては、寿命を延ばすことが難しい場合もあります。最適な治療方法やメンテナンス計画は、歯科医師と相談して決定する必要があります。
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オールオン4の費用と支払い方法
オールオン4治療の費用は高額ですが、負担を軽減する方法があります。以下に費用についての支払い方法をご紹介します。
- 医療費控除の活用
オールオン4治療を受ける場合、医療費控除の適用が受けられる場合があります。具体的には、治療費から保険金の補填額を差し引いた金額が10万円以上であることと、1月1日から12月31日までの期間内で生計を一にする世帯において支払いがあったことが求められます。医療費控除を受けることで、所得税金額が抑えられるため、オールオン4の費用を間接的に軽減することができます。
- デンタルローンの利用
オールオン4治療では、デンタルローンの利用も検討できます。デンタルローンを利用することで、治療費用を分割して支払うことができます。一括払いではなく、少額ずつの返済が可能なので負担を軽減できます。
デンタルローンは金融機関やクレジットカード会社から提供されています。利用できるローンの金利や返済期間などを比較し、自分に合った条件のデンタルローンを選ぶことが重要です。デンタルローンの利用を検討することで、オールオン4治療の費用を効果的に抑えることができます。
オールオン4治療の費用を軽減するために、医療費控除やデンタルローンの活用を考えてみましょう。これにより、治療を受けながら負担を軽減することができます。
まとめ
オールオン4は、従来のインプラント治療に比べて身体への負担が少なく、治療期間も短縮できるため、多くのメリットがあります。費用面でも医療費控除やデンタルローンの活用により負担を軽減できるでしょう。ただし、健康状態や生活習慣によっては適用外となる場合もあるため、事前に十分な検討が必要です。オールオン4は、歯の機能と外観を回復する革新的な治療法ですが、自分に合った治療法を慎重に検討することが大切です。
よくある質問
オールオン4にはどんなメリットがありますか?
オールオン4は身体への負担が少なく、費用を抑えられ、顎の骨が薄い方にも適用可能な治療法です。また、治療期間が短く、よく噛めて発音しやすく、外れる心配もなく、骨の吸収を防いでくれ、審美性にも優れています。これらの多くのメリットから、多くの患者にとって魅力的な選択肢となっています。
オールオン4の寿命はどのくらいですか?
オールオン4の寿命は通常のインプラントと同様に長く、10年経過しても90%以上が、20年経過しても85%以上の治療成果が報告されています。ただし、定期的なメンテナンスや日々のケアが重要で、個人の健康状態や生活習慣によっても異なります。
オールオン4の治療費用はどのくらいですか?
オールオン4の治療費用は高額ですが、医療費控除の活用やデンタルローンの利用などによって、負担を軽減することができます。具体的な費用は医院によって異なるため、事前に十分な情報収集と検討が必要です。
オールオン4の治療に制限はありますか?
オールオン4の治療には一定の制限があります。健康な歯を抜歯する必要があり、歯科医院の選択肢が限られています。また、健康保険の適用外であり、患者の身体状態によっては手術が適用されない場合もあります。これらの要因を十分に考慮する必要があります。
札幌 歯周病・予防歯科 院長
歯周病治療および予防歯科を重視し、口腔の健康を目標とした治療を心がけています。
- 日本歯周病学会指導医
- 日本臨床歯周病学会指導医
- 日本糖尿病学会協力歯科医
- 日本歯周病学会認定研修施設
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