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【札幌の歯周病専門医が解説】歯を1~4本失うだけでも心筋梗塞・脳卒中のリスクが高まる?最新研究からわかった歯周病と全身の健康の関係

[2026.07.13]

歯を数本失っただけだから、まだ大丈夫。そのように考えている方は少なくありません。しかし、2026年7月12日にJournal of Periodontologyに掲載された最新の研究では、40~64歳の中高年において、歯を1~4本失った段階から循環器疾患のリスクが高まる可能性が報告されました。

これまで、多くの歯を失った人ほど心臓や血管の病気が多いことは知られていましたが、今回の研究では、少数の歯の喪失でもリスクが上昇する可能性が示された点が大きな特徴です。札幌で歯周病専門医として多くの患者さんを診療している私たちにとっても、歯を守ることの重要性を改めて示す非常に意義深い研究だと考えています。

 

歯を1~4本失うだけでも循環器疾患のリスクが上昇

    

 

研究では、40~64歳の中高年を対象に、調査開始時点の喪失歯数と、その後の循環器疾患との関連を長期間にわたり解析しました。その結果、以下のことが判明しています。

  • 歯を失う本数が増えるほど循環器疾患のリスクは高くなる傾向がみられた。
  • 特に1~4本の歯を失った段階でリスクの上昇が大きいことが明らかになった。

これは、まだ数本しか歯を失っていないから心配ないという考えを見直す必要があることを示しています。

 

歯の喪失が全身の健康に悪影響を及ぼす理由

 

歯を失う主な原因は、歯周病とむし歯です。特に成人が歯を失う最大の原因である歯周病は、歯ぐきだけの病気ではありません。歯周病では歯ぐきに慢性的な炎症が起こり、細菌や炎症物質が血流を介して全身に影響を及ぼす可能性があることが数多くの研究で報告されています。

また、歯を失うことで、生活習慣にも以下のような変化が生じます。

  • よく噛めなくなる
  • やわらかい食品中心の食生活になる
  • 野菜やたんぱく質の摂取量が減る
  • 栄養バランスが偏る

こうした複数の要因が重なり、循環器疾患のリスクに影響している可能性が考えられています。なお、この研究は歯を失うことと循環器疾患との関連を示したものであり、歯の健康と全身の健康が密接に関係していることを裏付ける重要な研究成果といえます。

 

歯を失う最大の原因である歯周病の正体

 

厚生労働省の調査でも、日本人が歯を失う原因として最も多いのが歯周病です。歯周病の怖いところは、下記のような特徴があることです。

  • 初期にはほとんど痛みがない
  • 気づかないうちに進行する
  • 歯を支える骨が徐々に溶けていく

もし以下のような症状がある場合は、歯周病が進行している可能性があります。

  • 歯ぐきから血が出る
  • 口臭が気になる
  • 歯が長くなった気がする
  • 歯が少し揺れる

 

歯を失うリスクを減らし健康を守るための対策

 

歯周病は、早期発見・早期治療によって進行を抑えられる病気です。歯を守るためには、以下の取り組みを継続することが重要です。

  • 毎日の正しい歯磨き
  • デンタルフロスや歯間ブラシの使用
  • 定期的な歯科検診
  • 専門的なクリーニング(PMTC)
  • 歯周病の精密検査
  • 必要に応じた歯周病治療

痛くなったら歯医者へ行くのではなく、歯を失わないために通うという考え方が、これからの歯科医療ではますます大切になります。

 

歯周病専門医による精密な診断と治療の重要性

 

歯周病は進行度によって治療方法が異なります。軽度であればクリーニングや歯石除去で改善することもありますが、中等度から重度になると、以下のような専門的な診断と治療が必要になる場合があります。

  • 精密な歯肉の検査
  • ルートプレーニング(歯ぐきの奥の汚れ除去)
  • 歯周外科治療
  • 歯周組織再生療法

歯をできるだけ長く残すためには、病状を正確に診断し、一人ひとりに適した治療計画を立てることが重要です。

参考文献

Non-linear association between tooth loss and cardiovascular diseases among middle-aged adults. Journal of Periodontology. Published online July 12, 2026.

 

札幌で歯周病治療・歯周病予防をご希望の方へ

当院は札幌市で歯周病治療・予防歯科を専門に診療しています。以下のようなお悩みをお持ちの患者さんが数多く来院されています。

  • できるだけ歯を抜かずに残したい
  • 歯ぐきから血が出る
  • 歯がグラグラする
  • 本当に抜歯が必要なのか相談したい

歯周病は、早い段階で適切な治療を開始するほど、ご自身の歯を残せる可能性が高くなります。今回の研究は、歯を1~4本失うだけでも全身の健康に影響する可能性があることを示しました。だからこそ、歯を失ってから治療するのではなく、歯を失わないために予防することが何より重要です。札幌で歯周病治療や予防をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

この記事を監修した人
山崎 英彦

札幌 歯周病・予防歯科 院長
歯周病治療および予防歯科を重視し、口腔の健康を目標とした治療を心がけています。

  • 日本歯周病学会指導医
  • 日本臨床歯周病学会指導医
  • 日本糖尿病学会協力歯科医
  • 日本歯周病学会認定研修施設

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